殺人事件

298 名前:恐怖の・・ :01/09/05 03:13 ID:9lRF9MTs
私の住んでいるマンションの近くの公園で、今年に入って殺人事
件がありました。いつも子供と遊びに行っていた公園だったので、
私自信こんな近くで殺人事件が起こるなんて・・・とショックでそ
の公園に遊びに行かなくなっていました。

ある日私は仕事が休みだった事もあって、別の公園に遊びに行き
ましたが、その日その公園は綺麗に整備するために、入り口にロ
ープを貼って入れなくなっていたため、仕方なく買い物をして帰
ろうと思っていました。しかし子供にブランコに乗りたいとせが
まれ、気持ちは行きたくなかったけれどいつも行っていた公園へ
行きました。

殺人事件が起きてから約2ヶ月。良く遊びに行っていた時とそれほ
ど人が減った様子もなく、子供達や親も楽しそうに遊んでいたの
で、私も気を取り直して公園内に入り、親達の輪に入って楽しい
時間を過ごしていました。大体子供を2時間ほど遊ばせ、事件の事
もすっかり忘れていた時です。一緒に話をしていた
おかぁさんの1人がじっと一点を見つめているのに気が付きました。
「どうしたの?」
と私は彼女が見つめている先を見ると、浮浪者らしき男の人がジ
ッと植木の下に座り込んでいるのが見えました。
「やぁ~ねぇ~。なんか気持ち悪い・・・・・。」
と言ったらその男の人に聞こえたのか、私達はその男の人と目が
合いました。 

「気味が悪いわね。そろそろ帰ろっかぁ~!
薄暗くなってきたし・・・・・。」
と言い出したおかぁさんの一人が子供を呼びました。
私もすぐ近くで遊んでいた子供に、玩具を片づけるよぅ促し、子
供と一緒に片づけていると
「きゃぁ~!」と誰かの悲鳴が聞こえてきました。すぐに顔を上
げて周囲を見回すと、私といつも話をしているおかぁさんの一人
が座り込んで、ガタガタと震えていました。私や近くにいたおか
ぁさん達が子供を連れてその人の所へ行き「どうしたの?」と尋
ねました。
しかし彼女はガタガタ震えるだけで、何も言おうとはしません。
困ったなぁ~と思って彼女の見つめている方向を見て、また彼女
に目を戻しました。
「あれ?」ある奇妙な事に気が付きました。なにげなしに周囲を
見回したのですが、何かを見たよぅな・・・・・?
「あっ、あれ見て!」二人のおかぁさんが叫び、一点を指差して
固まっています。
「なんだぁ~?」私も彼女たちが見つめ、指差している方向を見
ました。

”そぅこれだ・・・。私が可笑しいと思ったのは・・・・・。”じっと蹲
(うずくま)っていた浮浪者の体が透けて見え、その体の背後の
景色が見えていたんです。”もしかしてこの人が殺された人?”
私はやっぱり来るんじゃなかったと後悔しながら、おかぁさん友
達と子供を連れてサッサと公園から出ました。なんだか嫌な気持
ちになり帰ろぅとすると、一人のおかぁさんが怖くて一人で家に
居たくないと言って半泣きしていたので、私達は喫茶店に入りボ
ーっとしながら、子供たちのはしゃぐのを見ていると一人のおか
ぁさんがボソッと独り言を言うように話始めました。

「あの浮浪者毎日同じ場所でじっと一点を見つめて座ってたのよ
~。気持ち悪いとは思いながらも、近くだから子供連れて来てい
たの~。あの浮浪者が幽霊だったなんて・・・・・。もぅ二度とあそ
この公園は行きたくない!」と・・・・・。

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