ひこひこさん
648 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/16 20:40
小さいとき、年上のいとこに聞いた話です
いつぐらいの話かわからない。とある大学で、夜遅くまで
学生が残っていた。尿意をもよおしてトイレに行き、戻る途
中で何かの気配を感じた。後ろをふり返ると、黒い物体が床
の上を這っている。よく見れば、戦闘服のようなものを着た
男で、下半身がなかった。
「ぎゃあ」
と叫び、学生は逃げだした。
だが、戦闘服の男は追いかけてきた。ぺたぺたと手だけで
這っているのにやたらと速い。しかも、低い声で
「ひこひこひこひこひこひこひこ…」
と意味不明なことをつぶやいている。さらに恐ろしくなった
学生は、死に物狂いで走った。
もといた部屋に戻ったときには、男の気配はもう消えてい
た。
その後も、たびたび目撃されたらしい。
戦闘服の男の幽霊(?)は、その奇妙なつぶやき声にちなん
で「ひこひこさん」と、呼ばれるようになった。