本堂の飾りの下

614 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/07/27(金) 23:58
父が友人の家に遊びに行く、と言うので私は一緒に付いて行きました。
私は小学二年生でした。父の友人と言うのはお寺の住職さんでした。
父達が話している間、退屈になった私は、人気のないお寺の本堂に
入り込みました。天井から綺麗なきらきらした傘のような飾りが
吊るしてあって、私はその飾りを見ていたのですが、いつの間にか
眠り込んでいたらしいのです。夢うつつに何かに引っ張られるのを
感じましたが、眠気に負けて、そのまま眠っていました。

私は父の笑い声で起きました。私がいなくなったので皆と
一緒に探していたら本堂で寝ていたのであきれたそうです。

起きて、私は眠りこんだ時とは違う所にいる事に気がつきました。
本堂の端の方にいました。「綺麗な飾りの下にいた」と言いましたら
父と一緒に笑っていた住職さんが、急に真剣な顔になって言いました。
「あの飾りの下はね、お坊さんの場所なんだから、もう入り込んだら
駄目だよ。知らずにいたら、仏さんがやってきて、どかされるからね」 

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