昼寝

91 名前:さーべる :2001/06/25(月) 02:26
ある夏の昼下がり、公園を散歩していた俺は昼寝でもしようかと芝生の上に寝転んだ。
今日はほんとうに暑い。蝉の音がうるさいほど聞こえる。
しばらくして眠りにはいろうかというとき、ふと気がついた。
女の声がする・・・繰り返しなにかを言っているようだ。20代後半
くらいの女の声で・・・「・・・っつ・・・つ」
だんだん声が大きくなってくる・・「がっつ・・まつ・・」
・・・??はっきりと聞こえてきた「がっついしまつ」・・「がっついしまつ」
!!「ガッツ石松」だ!なんなんだこの女は!!繰り返し繰り返し
聞こえる!だんだん俺のほうへ近づいてきた!
妙な音も聞こえる。 ガッツ石松 ガッツ石松 ガッツ石松! はっ!違うぞ!「ガッツ石松」じゃない、
「バックします」・・だ!! その瞬間俺の下腹部に激痛がはしった。「ぐわああああああ」
芝生の入れ替えに来ていた業者のトラックが俺の上を通過していた。

薄れ行く意識のなかで俺は思った・・・
「バックします」じゃなくて・・・「バックしています」に・・・してくれ・・。 

前の話へ

次の話へ