機嫌


718 本当にあった怖い名無し 2006/06/05(月) 18:02:04 ID:O19EkPvy0
ある日、不良であるA君(14)はいつも通り、 
家から勝手に持ち出した金でゲームセンターで11時頃まで遊んでいた。 
流石に飽きたA君は、家に帰ることにした。 

電車を乗り終え、駅から出た。 
暫く家に向かって歩いていると、 
深く帽子を被り、薄茶色のコートを着た男が向かい側から歩いてくるのが見えた。 

すれ違う際、肩がぶつかり、A君は喧嘩腰に 
「どこみて歩いてんだ」 
と、怒鳴りつけようとしたが、 
その日はたまたまゲームセンターで色々商品がとれていたため、 
機嫌がよかったので、見逃した。 
家に帰り、すぐに布団に入った。 

次の日、テレビを見ると、近所で殺人があったことが報道されている。 
殺されたのは友人で不良のB君。 

インタビューされていた、不良のC君はこう語った。 
「10時半頃、家に帰ろうと思ってBと一緒に道を歩いてたら、 
薄茶色のコートを着た男が肩をぶつけてきて、 
それに怒ったBが、そいつに怒鳴ったら、隠し持っていたナイフで 
顔面を2回刺されたあと、心臓を刺されて…。 
男はすぐに逃げて、俺はすぐ警察を呼びました。」 

Aは凍りついた 

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