妹が派手にすっ転んだ

353 :1/2:2012/08/22(水) 11:20:21.65 ID:hu0yhlFb0
俺が小5の頃の話

カーチャンに言い付けられて、小3の妹と買い物へ行く途中、
妹が派手にすっ転んだ

面倒くさいなあと思いながら、妹を助け起こし、
「なんで、いきなり転ぶんだよ」と文句を言う

すると妹が地面を指さして言うのよ。「あれにつまづいた」って
見ると裏返しになったアブラゼミの死体が落ちている

俺が「そんなわけねーだろwww」と言って、そのセミを爪先でつつくと、
ジジジっと鳴きながら回転を始めた。俺、ちょっとビビる

「おにいちゃん、血出た」

セミから目を離して振り返ると、妹の膝から確かに血が出ている
しかもスネを伝い、靴下にまで届くほど大量に

そこまでの流血を見たことのないは俺は、
これはもう自分の手に負えないから、いっぺん帰ろうと妹に提案した

妹を怪我させた上に、お使いコンプできないとか、
カーチャンに怒られるのは必至だが、放っておくこともできない

すると妹は「病院あるよ」と道をはさんだ向こうを指さす。確かに病院があった

「けど、病院代ないぞ」
「あとでお母さんにもらう。だから病院」
「勝手なことしたら怒られるだろ」
「病院行く。○○(妹の名前)死んでもいいの?」
「膝擦りむいたくらいで死なねーよwww」

とは言ったものの、出血は相変わらずなんで、それほど大げさなことでもないのではと思い直した
「わかった。歩けるか?」と聞くと、妹は頷いて立ち上がった

横断歩道を渡ろうとしたとき、信号は点滅を始めていた
「おにいちゃん、はやく。赤になる」と妹がせかす

ふと、さっきのセミが目に入った。回転は止まって、また死んだふりをしている
なんか急に腹が立って、俺はセミを車道に向かって蹴飛ばした
車道に転がり出たセミは、またジジっと鳴いて回転を始める

途端、ものすごいスピードで左折車が来て、セミを踏みつぶして走り去った

俺は妹に言った。「ちゃんと青で渡ろう。チカチカしてる時は危ない」
妹は「そうだね」と、ぺちゃんこになったセミを見ながら同意した

次の青信号で道路を渡り、俺たちは病院へ行って、妹の膝の傷を医者に診てもらった
医者の診立ては、ただの擦り傷。血を洗い流すと、笑えるほど小さい傷だった
後は、イソジン塗っておしまい。お代はいらんと言われた。俺、ホッとする

それから、カーチャンのお使いをすませて帰宅
起こったことを報告したら、案の定、怒られた
妹に怪我させたことより、靴下を血で汚してダメにしたことを怒られた

なんか、いろいろ理不尽だなあと思った。そんなお話

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