見せたいもんがあるから、待ってて
165 :本当にあった怖い名無し:2012/08/14(火) 01:05:54.36 ID:oVmlOeNe0
小学校5年生のとき、阪神淡路大震災に被災して転入してきたKという同級生がいました。
明るくて勉強も運動も結構できたため、Kはすぐにクラスに溶け込み、私も彼と友達になりました。
当時私はサッカー部に所属しており、やはりサッカー部に入ったKらと部活をした後、
寄り道して遊びながら下校するのが習慣となっていました。
Kは私の家の近くに住んでいたため、最後は二人きりで帰ることが多かったのですが、ある日Kが彼の家の前に着いた時に言いました。
「ちょっと見せたいもんがあるから、待ってて」
「今日は習字教室があるから早く帰んなきゃいけないんだけど」
「ちょっと、ほんのちょっとだから。」
Kは急いで家に入ると、2、3分程してから戻ってきました。両手で小さな箱を抱えています。
「これな、向こうの家から持ってこれた俺の宝ものなんだ」
そう言って彼が蓋を開けた箱の中には、石のようなものがぎっしりと詰まっていました。
「これ何?」
私が尋ねると、Kが答えました。
「これ、飼ってた犬の骨だよ」
そんなことがあってから、その後私とKは自然と疎遠になって行きました。
彼のお母さんと私の母は今でも親交があり、未だに電話やメールをしているそうです。
昨日帰省した時に母からKが自殺したという話を聞き、20年近く忘れていたKとの思い出を思い出したので、書きました。
以上です。

