ああ、血が降ってきた

294 :本当にあった怖い名無し:2012/07/16(月) 20:42:39.82 ID:tcLoU8gq0
小学校の3年か4年での体験。

写生大会で学校の近くの河原に行った。
俺が通ってた小学校はものすごい山の中。
河原と言うよりも渓谷に近い。川も渓流と呼ぶのが妥当で、水は浅く流れも速い。
山と田んぼ、川を画面に入れたかった俺は、
林道の入り口から少し離れた橋のたもとに座った。
その日は良く晴れてて気分よく絵を描いていた。

まずは習ったとおり黄色い絵の具で下書きをした。
山の輪郭と川を描き終えた頃だったように思う。
画板に広げた画用紙の右下あたりに、空からぽつっと何かが落ちてきた。
液体っぽい物が一滴落ちたような音がした。
赤い水滴のようなそれは、じんわり広がって直径2cmほどの染みになった。

見た瞬間「ああ、血が降ってきた」と本能的に納得したのを覚えてる。
でも空から血が落ちてくるのは論理的ではない。
誰かの嫌がらせだと思ってババっとあたりを見回したけど、
一番近い奴で15mくらい距離があった。

嫌がらせじゃなかったらなんだろう?
変な気がしたけど、下書きもかなり進んでいたし、
誰かが筆を振った時に飛んできた絵の具だと思うことにして、
そのまま絵を描いた。
赤い染みはちょうど川のところだった。
川は水色にする予定だったけれど、赤い染みは消えそうにない。

どうしようか、とよくよく川を見る。
あらためて見ると川は水色じゃない。
水は透明で水面は白っぽく、ところどころ川底の砂利や石が見えている。
なので川は水色と赤茶色と黒で塗り分け、白っぽい色でぼかしてみた。

出来上がった絵は市のコンクールで入賞して、
交換事業か何かの一環で姉妹都市のボストンに送られた。

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