東南アジア周遊の旅
102 :1/6:2012/06/02(土) 17:41:55.33 ID:SdrBtwMpi
俺がベトナムの田舎の方の日本人にはマイナーな観光地に行った時の話
俺は暇な大学生で、長期休みを利用して友達2人と東南アジア周遊の旅をしてたんだ
気ままな旅にも慣れ、ベトナムの首都ハノイで欧米人のバックパッカーからオススメの観光地を教えてもらいそこに向かうことになった
夜行で丸一晩鉄道に揺られ、着いたのは朝4時半
友人A「ベッド固くて腰いてぇ!つか駅の形おもしれぇ!!」
と友人Aは海外のオープンな駅のホームが気に入ったのか、日の出前の暗い中デジカメを連写していた
友人Bは隣のベッドにいかつい黒人がいたせいでビビって眠れず死にそうな顔してた
ベトナム経験ある人ならわかると思うけど北部の山地です
ベトナムでは1番面白かったとこでした
そこに来て2日目、山に登りたい俺、Aと街の風景をスケッチしたいBは別行動をとり、正午に広場で待ち合わせることになった
俺とAは疲労感たっぷりで広場に戻るとBがベトナム人らしき人間と話してる
かなり親しげに話していたが俺たちの存在に気付くと途端に興醒めた顔をして去ろうとした
俺とAは僕たちと写真撮らないかと誘ったが怒ったように断られ去って行った
ベトナム人は写真を嫌がる人が少なからずいるが、そこまで強く断られはしないため俺とAは少しムッときていた。
Bによれば彼の名前はトゥイ、昨日の早朝(つまり俺達と同じ電車?)ここに観光に来たベトナム人でとても気さくな人だという
今夜6時半から屋台で一緒に呑む約束までしたと楽しそうに語った
悪質な観光客騙しと疑った俺はパスポートと大金は置いて行くよう勧めたが止めはしなかった
俺たちはその晩欧米人向けのBARに行こうとしていたので、Bもトゥイとは1時間程で切り上げ、その後BARにいく算段になった
Bは俺とAも一緒にと誘ったが昼間の事もあるので断り俺は読書、Aはデジカメの写真の整理をしていた
その時、Aが歪んだ声を上げた
A「俺!俺!これみろ!!」
昨日の早朝、Aが駅のホームで撮った写真の1枚に、あり得ないものが写っていた
半透明で緑色に発光している男が写っている
しかもその男は右手に何か持ちながら明らかにこっちを見て向かって歩いて来ているのだ
更に悪い事に、俺達はこのメガネを掛けた現地人らしき男に心当たりがあった
トゥイだ
俺とAはBに連絡をとろうとしたが携帯は海外では法外な料金になるため電源を切っている
俺達はBの帰りを待つしかなかった
Bがホロ酔いで帰ってきて何もなかったというオチを願いながら
しかしBの帰りが遅過ぎる
間の悪い事にBは腕時計を忘れていっていた
1時間の予定が既に2時間経とうとしている
本格的に捜しに行こうか迷っている時にBは帰ってきた
俺「遅いよ!何してた!!」
B「何いってんの?なんかさぁ待ち合わせにトゥイさん来なくて俺が間違えたかもと思って通りをふた回りして探してたんだけどいなくて帰ってきたんだ」
あり得なかった
小さい町だ、Bのいう事が本当なら20分余りで帰ってくる計算になる
俺はBの腕時計を渡し、既に2時間経っている事を伝えるとBは怒り出した
B「勝手に時間いじるなよ!!なんなんだよお前ら!!」
Aが例の写真をみせ、俺が自分の電波時計をみせるとBはようやく事態を飲み込んだ
しかしせっかくの旅だ
全員揃うと気も大きくなり、全部偶然と無理矢理納得し、予定通りBARへいく事になった
階段を降り外に出ようとすると宿の主人に呼び止められた
「あんた達さっきウチに電話掛けたかい?」
詳しく聞くと7時ごろ宿の電話に無言電話があったらしい
小さいゲストハウスで今日の客は俺達だけだったので道に迷った俺達が電話を掛けてきたと思ったらしい
Bに問い詰めると昼間喋った時泊まっている宿の名前を教えたらしい
俺達はそのまま部屋に篭って一晩過ごし、明朝逃げる様にその町を去った
その後何事も無く旅を終え、デジカメの写真は消去した
実話でオチも盛り上がりも無く申し訳ない
代わりにちょっとした後日談を少し
Bは昼間トゥイと話した際Yahooメールのアドレスを教えてもらっていた
日本に帰ってから酔った勢いでメールしたらしいが、すぐさまメーラーデーモンが返ってきたらしい

