ナースセンターが騒がしい

655 :本当にあった怖い名無し:2012/05/15(火) 01:07:47.00 ID:Lb+ZshlxO
駄文だし、誇張はあるが本当の話を書かせてください。

先日、お世話になったお医者さんや看護師さんたちに御礼をいいに、菓子折りを持って病院へ出かけた。
すると、ナースセンターが騒がしい。覗いてみると、車椅子の少女とその母親らしい人が看護師長と話をしていた。
「本当にあのベッドで亡くなった方はいないんですね?」
「あの現象は、じゃあ無害なんですね?」
母親はなかなかの勢いで詰めよっているし、娘は泣いている。
…ははあ、あのベッドだな。
私は納得した。
と、看護師長が私の顔を見つけると、こっちにかけより、私の腕を引っ張った。

「ほら、この人ですよ、あなたの前にベッド使ってた人~」
私は軽く頭をさげる。
母娘の不躾なほどのじろじろと見る視線に、苦笑がこみあげる。
「ほら、こんなに元気になって退院して」
師長の言葉に、私は言葉をあわせる。
「今日はちょっと、お菓子もって御礼に…」
やがて母娘は納得したかのようにナースセンターを去って行った。
私はほっとしている看護師たちに微笑みながら、病院でお世話になった挨拶をすませた。
みんな「元気になってくれてよかった」と笑顔で送り出してくれた。

師長はさらに、「さっきは慌てて押し付けてごめんね。助かったけど、あまり気にしないで」とかのたまう。
もう分かってくれた人もいるだろうが、病院にはたいがい「いわくつき」のベッドや部屋が存在する。
病気が長引いたり、何故か死人が多かったり。
私もその被害にあった一人だ。件のベッドは夜中に何者かが、耳元で患者の寿命を囁く。それが当たるから怖い。
私は激しいストレスで精神を病んだのだ。今はその傷もだいぶ癒えたけれども。

え?私の寿命はどうだったって?
違うよ私は担当だったんだ。そのベッドの。看護師だったんだよ。元看護師。

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