天然の爺様

446 :天然の爺様:2012/05/07(月) 23:07:46.22 ID:PnTuCk2ui
そうなんです
どこに投稿したらいいか分からないのです
でも洒落怖は自治意識が強過ぎてなんか最近嫌な感じです

てなわけで、私の婆様から聞いた話をば。怖くないです。

私のじい様は親父が高校生の時に亡くなった。写真でしか見た事はないが、顔は親父によく似ており、つまり私によく似ていた。優しく、朗らか男性だったと聞いている。親父が言うには、今でいう「天然」とのことだ。

さて、雪国である私の故郷では雪が降る前に建物に「雪囲」をしなければならない。
窓に木の板をはめ込まないと、雪の重みで窓が割れてしまうのだ。

毎年その雪囲は爺様の仕事だったが、今年から爺様はいない。まだ若く経験のない親父と、戦争で指が少し不自由な婆様だけでなんとかしなければならなかった。

そんなある日、近所の大工が突然わが家を訪ねて来た。
何でも、じい様の葬式の日、じい様が枕元に立ってこう言ったとか。
「今年は雪がいっぱい降るから、しっかりした雪囲をお願い出来ないか」
仏様の頼みとあっちゃ断れない。雪囲お任せくだせい、とのことらしい。

優しいじい様は死んでも家族の事を気にかけてくれると婆様は喜んだが、それならわたし(婆様)の夢枕に立てば良いのに、とどこかズレた爺様の気遣いを笑っていた。

ちなみに親父は「生前に死期を悟った爺様が前持って発注してたんじゃないか?」と笑っていた。

なんとも大らかな私の家族の話。



おわり

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