スピード おとせ

301 :本当にあった怖い名無し:2012/05/01(火) 22:45:55.30 ID:Hig2VS5y0
10年くらい前の私は運転好きが高じて、時間さえあればドライブに出かけていた。
若さゆえ、決まってドライブ中はカーステ爆音。
若さゆえ、多少運転も荒かった。
でも、特にそれで危険な目にも遭ってなかったので、その日もいつも通りノリノリで運転していた。
季節は夏。時刻は22時頃だったと思う。

帰路についていた私は隣町まで来た。
国道から右に折れると、狭い道路脇に家々が立ち並ぶ道路が1キロ程続く。
いつも通り法定速度20キロオーバーくらいのスピードでその道に
さしかかったと思う。

今でもはっきり覚えている。ウインカーを右に出し、曲がった瞬間。
『スピード おとせ』
男性の大きな声が脳?に直接響いたかと思うと
「ビッシーーーーン!!!」身体が硬直した。

あとは身体がリモートコントロール。
勝手にブレーキを踏まされ思考停止。20キロくらいの徐行運転。
と、いきなり左側の石垣のある家の物陰から物凄いスピードで子供が
飛び出して来た!!徐行運転の私の車の前を走り過ぎて行く。

(あぶない!轢くところだった!!)
バクバクいう心臓のまま少し行ったが、安堵と共に冷静になる。
この違和感。あの子供・・・・・・

歳は10歳くらい、男の子。目にも鮮やかな真っ黄色のTシャツを着ていた。
何故こんな時間に?しかも、人とは思えない速さで駆け抜けて行った。
何より、物凄い「笑顔」が気になった。
しかもヘッドライトが当たっていたはずなのに「目と口の中が真っ黒」。
口は頬まで裂けていたように思う。
普通走ると身体は上下に揺れるはずが・・・まったく揺れていなかった。

リモートコントロールしてくれたのは直感で御先祖様だと思っている。
いつものスピードで行ってたら子供を避けて民家に衝突してた。
前にも一度リモートコントロールされて助けてもらったことがあったので、
本当に御先祖様には感謝しています・・・。
あまり怖い話でなくてごめん。ようやく書きこめた。

前の話へ

次の話へ