緊急手術
0211 本当にあった怖い名無し 2012/02/11(土) 00:23:49.59 ID:ozsqSNMn0
10年ほど前に母が入院し緊急手術を受けた時の話
三半規管に隣接して膿胞ができ、膿が三半規管に入っていて脳や顔面神経に行くと危険だということでその日の他の患者さんの最後の手術の後に手術をすることになった。
手術開始が午後10時頃で早ければ午前2時ぐらいには手術が終わると言われ6階の手術室の前の長椅子に座って小説でも読みながら待つことにした。
小説を読み始めて小一時間ぐらい経った時に突然救急車のサイレンの音が聞こえ、長椅子がある廊下を回転灯に照らされたかのように赤い光が走った。
そしてエレベターの扉が開く音とストレッチャーの車輪の音が聞こえ、母が手術を受けているはずの手術室にストレッチャーの車輪の音が入って行った。
え?と思って小説から視線を外して顔を上げると誰もいない目の前の廊下を裸足で走る音だけが横切り、少し遅れて「たかしがぁ~たかしがぁ~」と悲痛な若い女性の半泣きの叫び声が通り過ぎて行った。
その後も10分間ぐらいだったと思うが裸足の足音と若い女性の悲痛な叫び声だけが目の前の廊下を右から左、左から右へと通り過ぎていった。
恐いというよりもその若い女性の叫び声が悲しくてつらくて手を合わせることしか考えられなかった。

