Aの彼女
0065 1/4 2011/11/28(月) 23:46:47.37
洒落こわでスレ向けでは無いな、と思ったのでこちらに投下します。
長かったらすまん。オチはない。
俺が学生の頃のお話。
愛知県の大学に通ってたんだが、院試も終わり卒論も終わり、かなり暇な4回生の頃。
よく一緒にいた友人二人と研究室で飲み、マリカーも秋田し友人の家に行くことになった。
まぁいつものことだった。
友人のうちの一人は眠いからと自宅に帰り、俺ともう一人の友人二人で飲み直していた。
ちなみにその友人(Aとする)は水商売をしている彼女がいて、その子は隣町に住んでいた。
会ったことはないけどよく来てるみたいだし、今日は来ないのかと聞いたが
今日は特に来る予定は無いらしい。
くだらない話や教授の悪口、下ネタなどを話してる内に眠くなり、二人共寝てしまった。
Aの家には何度も行ったが泊まるのは初めてだった。
Aはベッドで寝て、俺は砂浜やプールサイドなんかにある折りたたみ椅子で寝た。
リクライニングするから丁度よく、毛布に包まってすぐに眠りについた。
それから・・・何時頃だろうか。薄明るい時間。
誰かに揺さぶられて目が覚めた。
ぼんやり薄目で見ると、金髪で同年代の女の子が正座して俺の体を揺さぶっていた。
すごく眠たいしめんどくさいし、どうせAの彼女だろうから寝たフリをして無視。
Aは無用心というか達観してるというか、自宅に鍵をかけない。
在宅かどうか関係なく鍵はしない。理由は面倒だかららしい。
友人連中はみんな知ってたし、彼女も勿論知ってるだろうし
急に会いたくなったのか訪ねてきたのだろう。そう思った。
しばらく揺さぶって、俺が無視してるからか揺さぶるのをやめた。
すぐ横に気配があったのでしばらく俺を眺めていたんだろう。
その後ミシミシとフローリングを歩く音がして、薄目で見ると彼女は部屋の端で体育座りをしていた。
暇そうにしている。でも俺はすげぇ眠いし、起こすならAを起こせよと思いながら、また寝た。
翌日、目が覚めると俺一人。Aは早朝から日雇いのバイトの予定だったから出かけたのだろう。
俺は勝手にコーヒー淹れて、いいとも見てタバコ拝借して、自宅に帰った。
翌々日に研究室でAに会った。そういえばあのとき彼女に悪いことしたな、と思いだし
俺「そういやお前んち泊まったとき、彼女来たけど、怒ってなかった?」
A「え?なんならそれ」(Aは広島出身)
俺「いやさ、彼女無視して寝ちゃったから。せっかく会いに来たのに男友達いたから怒ったかなって。」
A「えー聞いてねぇけど。てか来てねぇだろ。何言ってんだお前」
俺「えー来てたって。俺起こそうとしたけど無視したから漫画でも読んでたんじゃねぇの。」
A「でも朝居なかったぞ。夢だろ夢。」
俺は夢だとは全く思っていなくて、確かに寝ぼけてたのかもしれないが
それにしては現実感がある、というか普通に現実だ。夢ではない。
俺「いやいや夢ってことは無いだろwww普通に一度目さめたし。お前の彼女金髪だろ?」
A「金髪じゃねーし!そんなビッチと付き合わねぇし!夢じゃんそれ!」
俺「え?まじで?ガチ?」
A「ガチっつーかお前アニメ見過ぎだろ・・・リアルと混同しすぎだろ・・・」
まぁ些細なことだしその話はそこまでだった。
(実際Aの彼女と会ったときは黒髪の眼鏡っこで、Aは「お嬢様なんだぞ」って言ってた。水商売なのに。)
しばらく後、そんな出来事も忘れてた頃、Aが不機嫌な顔で話してきた。
A「おう、こないだお前泊まりにきたときの事なんだけど」
俺「おー?おう、それがどうした」
A「実はさ高校時代からなんだけど、俺と一緒の部屋で寝た奴はみんな言うんだわお前と似たようなこと」
俺「えーなにを?」
A「だから、女が来るってやつ。マジで不気味だわ。俺見たことねぇのに。」
俺「なんだよそれなんで今更言うんだよ」
A「いやマジでビビっちゃって・・・お祓いとか行ったほうがいいのかなぁ」
Aはそれから寝るときは鍵をしめることにしたらしい。お祓いは行ってない。
俺もその後何度かAの家で泊まったことはあったけど、女の子は来なかった。
ストーカーだったのか、唯の夢だったのか、亡くなってるAの妹なのかは分からないけど
Aは今も元気に普通のリーマンやってる。
以上俺が体験したほんのり怖いお話。

