たまにノイズが混じる

333 :830 ◆rj2q8UtfJU :2011/10/02(日) 18:48:24.96 ID:bVKnNTYU0
レーメー=三國無双6 猛将伝の武将の?令明(ホウ・レイメイ)です。
心霊ネタ期待してたらごめん。

【バーテンの兄ちゃんのエピソード 1】
前提:兄ちゃんはバーテンになる前、
   ローカルなCMやTVショッピング制作するスタジオに就職していて、
   主に音声を、たまにカメラも兼任してた。
   兄ちゃんは自分で店持ちたくて会社を辞めた。

俺はそっちの業界は詳しくないので、説明が間違っていたらゴメン。

ある日、兄ちゃんはローカルなテレビショッピングの収録で、音声をやっていた。
兄ちゃんが音声をモニターしていると、微かに風が流れる音がする。
スタッフにスタジオのドアが開いていないか確認させると、やはり開いていたので閉めさせた。
こういう雑音源はよくあることらしく、さして気にしなかったそうだが、
突然、空の一斗缶を壁に叩き付けるような音が鳴り響いたそうだ。
兄ちゃんはスタッフの誰かが"やらかした"と思い、急いで周囲を見渡したが、
演じているプレゼンターも女性のアシスタントも、プロデューサーもスタッフも、
何事もなかったように粛々と収録していたらしい。
この辺で兄ちゃんは、『あ、また出るな』と思ったそうだ。
収録中の怪奇現象は、よくあると言っていた。
そういえば、この"よくある"が、兄ちゃんにとってなのか、業界全般でそうなのか聞いてなかったな。

収録が進むうちに、兄ちゃんはプレエンターのピンマイク?(胸とかに付けるやつ)に、
たまにノイズが混じるのに気づいたそうだ。
ザッザッという感じではなく、プレゼンター以外の発言を拾っている感じだったらしい。
マイクの性能?指向性?からして、そんなことはなさそうだったし、
なによりアシスタントは、プレゼンターと被る発言はしていなかったそうだ。
兄ちゃんがプレゼンターのピンマイクを注視していると、
プレゼンターが喋りだすと同時に、彼の背後の首元から、
拳二つ分ぐらいの大きさで、異様に手足の長い裸のハゲ男が現れたそうだ。
ハゲはプレゼンターの肩から胸に這うように移動すると、ピンマイクに手を伸ばし、
ニタニタしながらこう囁いたらしい。

ハゲ『あと三日、あと三日』

プレゼンターが発言を終えると、ハゲは首裏へと隠れてしまったそうだ。
その後もプレゼンターが発言するたびにハゲは現れ、『あと三日』と言い続けたらしい。

収録が終わって、兄ちゃんがプレゼンターに肩こりが酷いのではないか、とカマをかけたら、
プレゼンターは最近肩から首にかけての凝りと、偏頭痛に悩まされていると応えたそうだ。

はたして三日後、プレゼンターは急性心不全で亡くなった。
気になるのは、事件性がなく、遺族が司法解剖を希望しなければ、
どんな死体でも"心不全"になるということだ。
プレゼンターの本当の死因は、なんだったのだろう?

収録の最後にプレゼンターが発言したとき、
ハゲは明らかに兄ちゃんの方に顔を向けて、にやりと笑ったそうだ。
編集の段階で音声を確認しても、ハゲの囁きは録音されていなかったらしい。

おしまい。

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