◯◯◯◯◯というラブホ知りませんか?
14 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(火) 20:38:47.72 ID:RodD+k3bI
昨日ラブホ話を書いたものです。これはまた別のラブホ話。
もう2年くらい前になるけど当時付き合ってた彼女と九州のS県に旅行に行ったんだ。
うろ覚えだが、たしか5月~7月だったと思う。
2泊3日で予定を立て2泊のうち1泊は旅館、そしてもう1泊はラブホに泊まる事に。まぁ旅費を浮かせる為だったんだけどね…w
そんな節約プランでも彼女は楽しみにして喜んでくれ、俺もそんな彼女を見て旅行が楽しみでしょうがない。
日は進みいよいよ旅行出発!
天気は底抜けに快晴!自然と二人のテンションも上がる。
車内ではクレイジーケンバンドを熱唱する二人。しきりに景色や俺を写メに撮る彼女。
現地に着くまではなんてことないドライブだが楽しい。
休憩を挟みながら夕暮れ前に初日宿泊予定地のS県K市に入った。。。
メインは明日なので今日のディナーは安くおさえる事に。
選んだ場所は某「食べても減らないうどん屋」w
うどんと一緒に運ばれてきたのは出汁の入ったやかん。
軽いカルチャーショックを受けながら、すすり食う。うまし。
腹も満たされ、明日の観光先でもあるライトアップされたK城を写真に撮ったりなどで時間を潰し、いざ下調べしていたラブホに向かう。
しかし…
どうやら道に迷ってしまったようだw
しばらくぐるぐる探しまわる。
途中立派な山鉾?をライトアップしながら作ってるのを見つけ写真を撮った。
来週くらいになんとか祇園祭があると聞き、来週くればよかったねと二人で少し残念そうに笑った。
そこで、恥を忍んで祇園祭があると教えてくれたお兄さんにラブホの場所を聞く事に。
経緯を伝え
「◯◯◯◯◯というラブホ知りませんか?」
と少しきょどりながら聞く。
すると、笑顔だったお兄さんはラブホの名前を聞いた途端「!!」という表情に…
少し嫌な予感がした俺は
「どうしたんですか?」
と尋ねるが
「いや…なんでもない…」
と少し引きつったような笑顔で言い、ラブホの場所を教えてくれた。
恥ずかしい事に車で2~3分くらいの距離。すぐ近くまで来ているのに道を聞いちゃうという失態。。
お兄さんにお礼を言い、車を発車させる。
バックミラーを覗くとお兄さんが車を見ながら他の人と話しているのが見えた。。
あれだけ迷ってた割にはあっさりラブホは見つかった。
目の前は砂浜の海岸。
少し二人で旅行ぽいかなと笑いながら歩いてみる。夜景も見え綺麗な海岸なのに誰もいない。
風が強く体が冷えてきたのでラブホにin。
外見はいたって普通。部屋は綺麗で値段も割と安かったのを覚えてる。
部屋のカーテンを開けるとまさにオーシャンビュー。
さっき歩いていた砂浜が目前に広がる。
朝になったら景色が楽しみだなぁと思いながら二人でシャワーを浴びにバスルームへ…
運転疲れも少しあったが2Rウインナースポーツをこなし、またシャワーを浴びて二人でベッドに横たわりまたーりタイム。
俺は外の景色が見たくなり、カーテンを少し開け椅子に腰掛けながら海をぼんやり見ていた。
すると、先ほどは無人だった海岸に人影が。
暗闇の砂浜に男性らしき人が手を振ってるように見える。
もしかしたらさっきのお兄さんかも?とか思い俺も手を振り返す。
5秒…
10秒…
30秒…
そんなに振れるかーい!と思いつつ、軽く会釈をしカーテンを閉めた。
閉め際に会釈をしかえす姿が見えた。
そんな俺の姿を不思議そうに見ていた彼女が
「どうしたの?」
と聞いてきたのでお兄さんらしき人が手を振ってたと伝えると
「ふーん」
と、さほど興味が無いような感じで寝返りをうった。そんな彼女に覆いかぶさり、3R目へと突入した…
少し早めに目が覚めた俺。
隣には爆睡中の彼女。頭は爆発ヘアーになってる…女の寝相は時としてホラーだ。軽く半目だしねw
時計を見るとまだ6時。
窓際の椅子に腰をかけカーテンを少し開ける。
昨日の暗闇とはうってかわりオレンジ色に染まる海と砂浜。早朝なのに波を捕まえようとサーファーも何人かいる。
素晴らしい景色。
しばらく乙女のようにうっとり眺めていると、射し込んだ朝日のせいか半目の彼女が目を覚ました。
朝から観光にまわる為に早めに朝食を食べ、バタバタと用意をする。
一通り用意ができ、また窓際の椅子に座り海を眺める。
なんて素晴らしい景色だろう。。
「どんだけ海にうっとりしているの?そんなにかぶりつくように窓に『張り付いて』見ちゃって」
???俺は苦笑いしてる彼女に振り返り、もう一度窓に視線を戻した…
「手の跡がべったりつくくらい夢中になるってどんだけ~?w」
後ろで笑う彼女。
窓から少し離れて見てみると、確かにべったり手の跡が…
…中からじゃなくて外からついてる…
それは、まるで両手で張り付いて中を覗き込むかのような感じだった。。
…昨日、外は風が強かったよな。。
なんで昨日のお兄さんは手を振りにきたんだ?…いや、なんで「服が風でなびいてなかった」んだ…。。。
俺はそんな不安をバレないように明るくおちゃらけながら部屋を後にした。
ラブホから出て少し車を走らせたところで昨日のお兄さんを発見。
挨拶がてらに昨日の事を聞く為に車を寄せた。
俺に気づいたお兄さんも足を止め、今日はどこに行くの?的な事を笑顔で聞く。
さりげなく
「昨日、砂浜で何してたんですか?」
と聞いてみる。
お兄さんの笑顔はみるみる消え
「行ってないけど…」
まだ何か言おうとしてたが
「いえ。いいんです。。」
と俺は言葉を遮り、軽くお別れを言いその場を後にした。
そういう事なんだな。。。
自分の中にだけモヤモヤを閉じ込め、K城に抜ける松原を走り抜けた。

