何かを僕に投げつけてきた
192 :本当にあった怖い名無し:2011/07/24(日) 11:09:13.32 ID:+6VQ22/t0
自分にとって非常に強烈な出来事だったので以前にもオカ板で相談したような気がするけど、既知という方はご容赦ください。
小学三年生の時。当時はお風呂洗いが僕の役目で、夜七時くらいにいつものようにお風呂を掃除していました。
その途中、突然人の気配のようなものを感じて(霊的なものではなく、廊下を誰か家族が歩いているのかな、くらいの感覚です)廊下のほうをふと見ると、お風呂場を出た洗面所(脱衣所)の扉から、背の高い男が半身乗り出してきました。
そんな体格の人間は年の離れた兄だろうと思い、なんとも思わなかったのですが、その男は突如何かを僕に投げつけてきたのです。
辛うじて投げられたときに「ピンク色の物体」だとわかったんですが、それ以上はわかりません。なぜなら、その物体は僕のふとももに当たり、カランというプラスチックじみた音をたてて風呂場の床に落ちたと思い、下を見ると何もなくなっていたからです。
風呂場にあるものを探しましたが、シャンプーに洗面器と、いつもあるものばかり。投げられて確かに僕の足に命中した物体らしきものは見当たりません。気がつくと男もいなくなっていました。
しかしその時点では「兄のいたずらだろう」と考え、両親に聞きに行きました。「ねえ、お兄ちゃん一階に降りてきた?」「ううん。来てない」
風呂場と両親のいるリビングは一階です。兄の部屋は二階。兄は夕食後二階の部屋に行ったはず。そのまま降りてきたことを両親に知られていない。
おかしい、と思いながら、二階の兄に聞きに行きました。「ねえ、さっき一階降りてきてなんか投げた?」「なにそれ知らん」。そりゃ、悪戯をした本人なら言うはずは無い。
と、思ったのですが、たしかに兄の言葉は本当でした。先ほど半身乗り出してきた「男」は白いTシャツに青いジーパンの格好だったのに対し、兄は紺色のシャツ。明らかに違う。
そもそも、細くてせの高い男はうちに兄しかいないからあの男を兄だと考えたが、よく考えてみればその男が半身のりだしてきたにも関わらず、僕は男の顔を覚えていない。
いや、覚えていないのではない。身を乗り出したところを確かに見た。目も悪くない。なのにあの時見た男の顔が明らかに「不自然にぼやけていた」ことに気付いたのです。
その時初めて背筋が震えました。明らかにおかしい。状況を考えると、絶対に変だ。兄の仕業では無い上に、この出来事には不可解な部分が多すぎる。
まず、男が乗り出してきたのは脱衣所を出た廊下の右側から。廊下を人が通れば僕が気付くのでそれ以前に廊下を人は横切っていない(これは推測ですが)。
脱衣所を出た廊下を右に行くと、そのを左に行けばリビングの扉。まっすぐ行けば玄関。つまり兄が右側から僕に気付かれずに身を乗り出すには、二階から一階に降りてきたあとリビングを通って玄関前の廊下にまで行く。
もしくは、玄関から入ってくる。この二つ。あるいは階段を下りた後、脱衣所を出たところの廊下を僕に気付かれず横切って戻ってくれば可能ですが、その線は薄い。
そしてリビングは「誰も通らなかった」と両親が証言。状況から言って、兄の犯行とは考えにくい。ならば外部の人間。
そして思い出すのは消えたピンクの物体と、不自然にぼやけた男の顔。背筋が寒くなりました。
両親に相談すると、「お兄ちゃんの悪戯だろ?」「いや、本人に聞いたけど違うって。それにリビング通ってないでしょ?」「じゃあ、玄関から誰か入ってきたんじゃないかな」
「え」
「泥棒が入ってきて、○○(僕)に見られて、何か投げつけて逃げた。そういうことじゃないかな」そういって片付けられてしまいました。
何故か僕はその日家の鍵がちゃんと閉まってるか怖くて確認しなかったので、外部の人間がやったという説を否定することはできません。
しかし、僕はそれが霊的なもの、超情的なものだと思えてなりません。状況的にそうとしか思えないんです。
兄以外にいるはずのない、細く背の高い男(父は小太りで背も低いです)。不自然にぼやける(顔のパーツが見えず肌色で、まるでのっぺらぼうのような)顔。そして消えたピンクの物体。
ささいなことですが、しかしそれ以来、心霊現象などをある程度(存在しているであろう、という程度には)信じるようになりました。
ただ、よくよく考えてみると玄関から侵入者が来ていたというパターンでも普通に怖いですタスケテクダサイ^q^
少しだけ付け加えます。
『男』が半身乗り出した状態からさっと身を引いたのは、僕から見て右側、つまり玄関側に向かってです。玄関側に逃げるには、そのまま玄関を出るか、リビングを通るしかありません。
リビングでは両親がテレビを見ているので誰か通ればわからないはずがありません。ならば玄関? しかしリビングと玄関は近く、玄関が開けば「ガラガラ」という音で両親が気付きます。
こんな夜中に玄関が開けばさすがに両親も侵入者の線で警戒しますし、今回、もし玄関から入ったケースならば二回も扉の開く音が鳴っていなければなりません。
しかも僕に発見され、逃げるときはある程度のスピードで扉の開閉をしなければならないので、音をごまかすことはできないでしょう。しかし両親はそれに気付いていません。
(実際、玄関が開けば二階からでもわかるような家ですので、比較的近いリビングならテレビをみていてもわからないわけがないです)
兄の犯行にしても、たとえ僕に気付かれず一度は廊下を左から右に通り抜け、右から現れたとしても、右に逃げた限りリビングを通らなければ二階まで逃げられません。
兄の犯行では確実にないですし、両親は否定しますが僕には外部の人間が侵入したとも思えないのです。二度の玄関の開閉に気付かないのは不自然ですから。
そう考えると、やはり何か恐ろしい存在だったのか。
それとも、それ以降そんな存在はみかけないから、死者が「ちょっと通りますよ」してるのをたまたま見てしまった僕が「見んじゃねえよ!」と怒られてしまったようなお間抜けエピソードなのか。
あれから十数年も過ぎましたがいまもずっと気になっています。
霊感があるわけではないわりにはそれ以来も家の中でいくつか霊っぽい体験をしていますが(『男』とはおそらく関係なさそうなしょぼい感じのやつですけど)、自分の中ではやっぱり一番強烈な体験でした。

