ど田舎の廃屋に侵入
576 :本当にあった怖い名無し:2011/07/10(日) 04:14:41.03 ID:vTT0rABt0
昔、スペイン行きの航空券が往復で4万だったから買った。
現地の友達と久し振りに会って、ドンちゃん騒ぎをした。
ひとしきり騒いだ後、俺らは男3人で、ど田舎の廃屋に侵入した。
廃屋には荒らされた形跡が無い。
都会の廃屋ならすぐヒッピーが住み着いてしまうが、ど田舎の茂みにあるこんな廃屋には誰も来ないらしい。
廃屋の中にはアンティーク家具というのか、日本に持ち帰れば高くで売れそうなモンばかりで、
俺は何か価値の有りそうな物は無いか探していた。
食器類も綺麗な状態で残っていて、キッチンだけ見るととても廃屋には思えなかった。
その廃屋は2階建てだったので、俺らは2階にも上がった。
普通に人の暮らしていたまま、ベッドやクローゼットが残されていた。
収納類の中には何も無く、つまらないので俺らは再度キッチンを見る事にした。
俺ともう一人がキッチンの戸棚を色々漁っていると、他の部屋を見に行った友人が俺らを呼んだ。
バスルームの扉の隣に、地下室の扉を見付けたらしい。
行ってみると扉には、七宝焼きみたいなキーホルダーの付いた鍵が刺さっていた。
見付けた友人は「これは絶対に地下室だ、何か年代物があるかも知れない」とwktkし始め、
躊躇無く鍵を回して扉を開いた。
友人の言った通り、扉の奥には地下室へ降りる階段があった。
地下室はカビ臭いような、ツンと鼻を突くニオイがした。
真っ暗なので、3人でライターを使って中を見回した。
麻袋に詰め込まれた大量のロープや、新しい麻袋が床に置いてあり、
頭上にはカラッカラになったニンニクが吊るされていた。
つまんねーなと思った時、奥の壁に何か立て掛けてあるのが見えた。
近寄ってみると、ロープや麻袋の巻きつけられた超巨大な車輪だった。直径1.5Mくらい。
よく見えなかったが、金属部分の形状からして何か値打ちの有りそうな気がしたので、
俺はその車輪を地上へ運ぼうと思った。
車輪はやたら重く、転がそうとしても上手く転がらない。形も綺麗な円ではなく、いびつだった。
友人らの手を借りながら、なんとかその巨大な車輪を地上へ出した。
地下室の扉のある薄暗い廊下を抜け、明るいリビングへ出た瞬間、俺らは車輪から手を離して飛び退いた。
車輪の内側に、黒くてガビガビした小さな人形のような、子供の服を着た塊が縛り付けられていた。
凝視していないが、首をもたげた格好で両手両足を広げられ、全身をぐるぐるとロープで固定されていた。
人形だと思いたいが、人形の朽ち方ではなく、怖くなった俺らはとりあえず廃屋から出た。
そして友人が警察に通報した。
警察が到着した後、事情聴取の時に、「君たちはどうやってあの地下室に入った?」と聞かれた。
鍵を回して入ったと言ったら、その鍵はどこにあるかと聞かれた。
3人とも鍵の存在など忘れていた。廃屋に置きっぱなしにして出てきた。
帰国後に友人から聞いた話では、俺らの見たものは幼女のミイラ。
隅々まで綺麗に手入れされ、何者かによって意図的にミイラにされたもの。
警察によると、あの場所へ捨てられたのは最近だが、死体自体は10年以上前のもの。
ミイラの状態から見るに、相当大切に扱われてきたらしい。
俺らが見つけるその時まで、誰かが長年手入れを欠かさず維持してきたものだと言う。
過去の行方不明者リストと照合したがまだ身元が分からない。ミイラの幼女は外国人かも知れない。
現地の新聞でも取り上げられたが、犯人の手掛かりは、いまだに何も見付かっていないらしい。

