あの部屋をみて見たかった

0921 892 2011/05/23(月) 02:42:05.07 ID:1DeR120w0
昨日、廃病院の話を投下したものです。続きってかまぁ、さっきの話。
結果だけ先にいうと病院にはいけないんだ。すまんね

俺は、個人的にあの部屋をみて見たかったんだ。
それに友達が死んでるし、何かやっぱりやりきれ無いと言うか
まぁあの2人の死はなにも関係なかったのかもしれないけど。

そんなこんなで、明日行くんだし準備しようぜって。Aと一緒に昼飯食った後探り探りで霊に効きそうなものをホームセンターで買って、Aの家に行った
んで、Aは車出せるからそれで行こうかーなんて話してたんだ

「あっ、言ってなかったんだけど」
「ん?」
「あの後、部屋に行ったんだ」
「おいー!」
「あいつらの説明聞いて気になって。んでO神社の人、あの後取り付く島もなかっただろ?だから、なんとかしようと思って...
夏休み中に行ったんだ」

「流石に昼に行ったよwつか俺自身霊が見えるわけでもないんだ、雰囲気で危ないかどうか分かるだけ。だからなんか対策立てようと思って、Sと電話しながら行ったんだ。」
「役に立つかはわかんなかったけどねw」

Aが用意した「S」は当時まだ小学生で、
事故現場を通り過ぎただけでどんな人が死んだか、何人死んだか分かるくらい、はっきり見える女の子。
Aの親戚の友達と言うわけのわからない関係だが、親戚にくっついてAの家によく来るらしい。
ある日Aが携帯を忘れて家を出て、帰りが遅くなった時にAの母が「どこにいるんだろねー」なんて言ってると
「なんかいまうるさいとこにいる、あれ?A髪切ったの?あと中途半端な金髪の人がいるね」
と言った、その日Aは散髪後にカラオケへ行き、金に染めた頭がプリンになり始めた俺といたのだ。
これ以来Aは、不思議な事が起こるとSに相談する。
以下Aの話

電話しながら病院の前までつくと、流石に昼時だけあって雰囲気はだいぶ優しかった。
「今から病院に入るけど、大丈夫かな?」
「わかんない、大丈夫じゃない?ほんっとに1人も居無いよ」
(これはフリか?)
Sの言葉に不安になりながらAは入って行った。
話を聞いただけで、実際に入るのは初めてだったから入り口から入ってすぐに左に曲がって廊下を進んでしまう。
俺たちが登った階段は真ん中で折り返してたから、構造的にAが進んだ廊下はあの時の廊下の真下になる
「ん、二階かな?」
Aが呟く
「昼でもやっぱ霊とかいるの?」
と聞くと、
「時間帯は関係ないよ、タイミングが大事、わかる?」
別に会いに来たわけじゃ無いが、意を決してAは二階に上がった。

「...思ってたよりずっと怖いわ」
だれに言うでもなく声をだした。
あの先になにがあるんだろう、2人は何に苦しんだのだろう、Aは廊下の先を睨みつけながら歩いて行った。
「今んとこなにもいないよ。もうやめたら?」

もう一歩踏み出して、体を右に向ければ部屋が見えるところまでついた。
「ちょっとわかんない、多分何もいないけど。もう帰ったら?ねえ?きいてる?」
Aはもはや聞いていない

「その部屋なんっもなくてさ、まぁ入り口から見ただけなんだけでわかんねぇけど、赤のペンキが塗りたくってあった。
部屋のどこまでそうなのかはわかん無い。遠目に一瞬だけ見てすぐに帰ってきた。流石に入れなかったよ、怖すぎ。無理無理、なにも出来ない。
Sに聞いたら、天井まで身長が届いて首を少し傾げてる髪ぼっさぼさの女がつったってたってさ、部屋の奥にね。俺の方振り向こうとした瞬間俺がにげたんだってさ。
Sにも悪い事したよ、暫くうなされたって。カクカクした声が聴こえるんだってよ」

Aが語り終えた。
なんだか死にに行く様な感じがしてきた。
「とにかくさ、お前が行きたいって言った理由の一つは潰したよ。あそこに綺麗な部屋なんか無い」
「つかおかしいんだよあんなところに病院がある事自体。この辺に俺たちの団地以外住宅は無いじゃん?ほんの数十年前に山を切り開いてベッドタウンにしたわけだ、トンネルだってそうだろ。
どのタイミングで病院が建って、いつの間に廃墟になるの?あんなとこにだれがはるばる診察に行ってたんだよ」
Aが興奮気味になってきた、
「正直、行きたく無い。いまんとこ俺たちには何も無いし直接は気味悪い部屋見ただけだから良いけど......別に死ぬのはあんまり怖くないし。でもあそこで死ぬのは絶っ対......嫌」

自分でもどうしたいのかわからなくなっていた

「ぁ、へんな金髪野郎!」
Sが入ってきた、本当に偶然今来たらしい。
「おっきくなったなぁー、つかよく覚えてんなw」
少し場が和んだ、Sは今高校生でえらくポップでおしゃれになっていた。
「あそこ行こうとしてんでしょ?やめときなよ。」
急に真顔になって、ベッドに座り込む。
「あたしたちは普通なの。
特別でも何でも無いもうほんとに普通、[何者か]ではないの。
Aはたまたま、タイミングを外したから無事なだけ。つか連れて帰ってきたら家いれないよ」
「洋画に出てくる様な陽気な黒人ポジションには立てないのよ。絶対すぐしんじゃう」
妙に説得力があった

で、今に至る。結局SがA母にチクったため計画は駄目になったが、Aはホッとしてる様に見えた。
その日、O神社に3人でいった。あのおっさん以外で、協力的な人間が居ないものかと考えたのだ
「私はここに来てまだ日が浅いから、その病院は知らない。でも何というかこの辺り一帯が気持悪いね、この団地中になんか変なとこいっぱい無い?」
その日おっさんは居らず、何だか気さくなねーちゃんが話をきいてくれた。
言われたとおり、変な箇所はいくつか思いついたし、そう言えば自殺もかなり多い。
「こうやって神社にいるけど、マニュアル通り対処出来る事なんてまぁ稀なんだよ。イレギュラーばっか。だからあんまり危ない事されてもねぇ」

O神社を出て、小学校の前を歩いていた。
もう真っ暗で、何気なく小学校を眺めると警備員の人が窓際を歩いている。
窓の連続が途切れる、丁度消火栓が壁に埋め込まれているゾーンに彼が差し掛かった。

反対側からは誰も出てこなかった、
「いま見えたでしょ?案外怖くないもんだよね、何もしてこないし」
Sが俺に微笑む。
今日俺は初めてユウレイを見た

おしまい。
長々と失礼しました、遊び半分でわけのわからないところにはいかない様にしよう!

SとAにはその後沢山不思議な話を聞いて別れましたとさ

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