生まれて始めて金縛り
529 :本当にあった怖い名無し:2011/04/10(日) 04:57:42.11 ID:aYiP4XCW0
私は21~22歳の頃、生まれて始めて金縛りにあいました。
その前の日、家で寝ていた私は、何か気配を感じて目を覚ましました。
当時あまり寝る時間がなかった私は、寝ていてもすぐにすっきり目が覚めるタイプで、
「はい 誰か居(お)るっ。」と言いながら体を起こし気配の方に視線を向けました。
そこにはパンパンに腫上がって、暗くてよく分からないながらも、
その顔色は酷く青、もしくは紫っぽく変色している、とてもグロテスクな顔をした、
背の高い男が立っていました。
顔はパンパンになりすぎて視線も先も分かりませんが、顔や体の向きからこっちを見ているようでした。
背格好や服装を見て思うところがあり、「それって俺?」と声をかけましたが、
その男は何も言わずこちらを向いているだけでした。
私はげんなりして「そういうのもうええよ なんか言うてよ。」と、
気味が悪いながらもその男に言ってから、何も反応がないのを確認して、
一応頭から布団をかぶりもう一度眠りに落ちました。
そして次の日また気配がして目を覚ましましたが体が動きませんでした。
必死に目を開けて気配の方向を見ると、やはり昨日の男が立っていました。
「勘弁してくれ」と思って体を動かそうと力を込めていると、
右手の小指が動きそうな感覚がして、すぐに動かすことができました。
すると小指が動くと薬指が動く、薬指が動くと中指が動く、と言った風に自由になり始め、
手首、右腕と自由になる頃には体中が金縛りから解放されている事に気付きました。
私はすぐに上体を起こし立ち上がり、その男の目の前まで行きました。
ぼーっと立っているその男の顔を観察してみると、
昨日の通りパンパンに青紫に腫れているのに加え、皮膚などは今にも剥がれ落ちそうでした。
「しかしぶっ細工やなぁ~・・・。」とマジマジと観察した後、
「触ってもかめへん?」と触る気など全くないのにそう声をかけてみました。反応はありません。
試しに顔に右手を近づけてみると、その男に左腕を掴まれました。
背筋が凍るような感触というのを、久し振りに味わった気分でした。
私は仕方ないので、自分もその男の左腕に右手を持って行き、掴みました。
人間の腕の感触ではなく、中身の詰まったダンボールでできているような感触でした。
私の遭遇するよくわからないお化け的な者は、大体がこういう感触です。
そしてしばらくお互いの左腕を掴んだ状態で硬直していましたが、
飽きてきたので、掴んだ左腕を離すと、その男も手を離しました。
進展もなく気味が悪いので私はその男から距離を取り
「・・まあ、バイバイ。」と言いベッドの上に座り下半身まで布団をかぶり、
その男を見ていました。全く動きませんでした。
「どっか行ってよー。怖いねん。立ってるだけで芸がないしやあ。」と声をかけました。
やはり反応がないので、また私は布団を頭からかぶり、
「起きたらいきなり首絞めてるとかナシやで。」と言い、
しばらく布団をかぶったまま起きていましたが疲れもあって眠ってしまいました。
朝起きるとやっぱりいなくなっていました。 おわり。

