惨殺の家

936 :本当にあった怖い名無し:2011/03/09(水) 04:51:55.55 ID:1Q1uyaqc0
昔、大学2年の時に車買って心霊スポット巡りにハマってた時期があった。
俺と彼女のIと友達Tと友達の彼女K子の4人で、暇を見つけては廃墟、トンネル、峠道など様々な心霊スポットを
深夜のドライブがてら回っていた。ある日、県内のスポットも行き尽くしたなと言う段になって、
ちょっと足を伸ばして隣の県へ行こうと言うことになった。
隣の県は友達の彼女K子ちゃんの出身地、「何か面白いところ知らない?」と聞くと
でも「私が住んでたのは中学生までだし」と反応が薄い。元々男達の企画な事もあって
女の子達はのりが悪いのは仕方がない。ネット等で検索してみると県境の農村部に
惨殺の家と言うもっともらしい心霊スポットを発見。何でもとある事情を咎められた長男が激昂して父と母、他家族を
刃物をで惨殺殺傷し、現在は廃墟になっている家だとか。
その県では有名な心霊スポットらしい。
俺とTは新しい発見に喜び、気の進まぬ彼女らを引っ張るように廃墟へ向かった。
深夜1時前に到着。近隣に家もまばらな田舎町のせいか人の気配は無く、外灯も少ない。
灯りの届かない薄闇にそびえるいかめしい古民家は不気味なたたずまい、まさに惨殺の家の名にふさわしい。
俺「うお~すげえ迫力」T「中に入れるのかな?」彼女I「入るのは止めようよ」俺「ここまで来て何言ってるんだよ。惨殺の家だぞ」
T「呪われないかな~」等とやりとりの後、真っ暗な廃墟の周りを懐中電灯の灯りを頼りに一回り、入り口を探した。
するとK子ちゃんがこっちかっら入れそうと勝手口横の洗濯機置き場を発見。どうもそこから台所へは鍵がかかってなさそうだ。
バリバリと薄いプラスチックの扉を剥がすように開けて進入、台所にたどり着く。
俺「思った以上に荒れてないね~」T「以外に綺麗だな。まだ人が住んでるみたい」
K子「土足でいいのかしら」彼女I「でも靴脱げないよ」俺「大丈夫だろ廃墟だし」

暗闇の中手探りで台所を抜けて居間を散策していると、友達「トイレ使って良いかな~」K子「いいんじゃない?」
友達がトイレへ、長く使ってないせいか腐った水の臭いが凄い。じょ~っと言う放尿音の後、
レバーを捻る音が。するとゴロゴロと言う音とともに汚水に混り虫の大群が。
水の流れ口からウジにゴキブリ、羽虫、あらゆる小さな虫が水と一緒に便器を覆うように這い出してきた。
友達、うわーっと叫んで飛び出して来て「出よう!この家マジ呪われてるって!」
取り乱すT、俺「うわっきたねえ。手洗えよ、どうせタンクの中でネズミでも死んでたんだろ」
彼女「死体の一部とかかもw」T「マジやばいって。もう帰ろう」K子ちゃん「折角だしもうちょっと回ってみようよ」
俺も虫の件で実はブルってた。けど女の子が見てみようと言ってる手前、もう帰ろうとは言えない。
じゃちょっと一回りだけして出ようぜと俺とK子が先頭になって散策再開。
K子ちゃんが「こっち寝室だね、ほら」と言い引き戸を開ける。
8畳ほどのカーペット敷きの和室に布団が2組、ただ他の部屋と様子が違いここは滅茶苦茶に荒らされていた。
荒れていたというよりも人が暴れた後というべきか、家具は倒され物が散乱している。
俺、ゴクリ、T「こ、こええ・・・」K子「ほら、これ」
K子の指差す先に床に薄いチョークの後で人の姿がなぞられている。覆い重なるように2人分。カーペットにはどす黒い染みが。
T「これは血のあとかな・・・」俺「ぽいね・・・」彼女「ここで殺人があったんだね・・・」T「
俺「これってお父さんとお母さんかな」
暗闇に浮かぶ人の形の白線をまじまじと見つめる俺ら、怖さが最高潮に達する。
T「もう、いいだろ。出よう」K子「そうね、帰ろう」4人で最初に入った台所へ向かった。
来た時とは違う廊下を通って台所へ、途中で2階へあがる階段を発見。俺「どうする?」T「もう無理。お腹いっぱい」
台所から洗濯場へ抜けるドアをそーっと開けながら振り返り俺「それにしてもK子ちゃん、あんまり怖がってないね」
K子「――だってここ昔住んでたもん」

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