はす向かいの山本さんちの猫が死んじゃった
701 :本当にあった怖い名無し:2011/02/26(土) 20:31:42.83 ID:VjmqvFYg0
この間の話なんだけどさ。はす向かいの山本さんちの猫が死んじゃったんよ。
何年も前から毎日毎日、山本さんちの塀の上で不機嫌な顔して微動だにせず居座ってたでっかい茶色い猫で、俺は昔から「猫糞」って呼んでたんよ。
山本さんちのおばちゃんいわく、平成になる前には飼ってたはずって言う位の古猫でさ。
山本の兄ちゃんは「化け猫の大往生だ」なんて軽口言っててさ。
大人たちはみんな寂しくなるね・・・なんつってさ、残念そうだったんよ。
猫糞は毎日毎日、何が楽しいのか、何が不機嫌なのか、山本さんちの塀の上で、微動だにせずしてたわけだから、
近所の子供たちもきっと寂しがってるだろうなー、なんて思ってたんだけどさ。
次の日に近所の子供たちが、うちのアホ犬を弄ってるんよ、そんでもう勘弁してくれって顔してるんよ、犬が。
出かけにちょっと聞いて見たんよ、「山本さんちのでっかい猫しんじゃったね」ってさ。
そしたら子供たちはみんな「猫なんていたっけ?」だなんて言うのね。
なんか猫糞のことを置物だと思ってたみたいでさ。確かにまったく動かない猫だったけどもさ
いやいや、俺が小さいころから・・・って言おうとして気がついたんだけど。
考えてみたら俺が小さい頃の猫糞の記憶がないんよ、いや、猫はいるはずなんよ、昭和の頃から飼ってたって言ってたもん。
記憶でも確かに山本さんちの塀の上になんか居たもん。
でも猫じゃなかった。なんだったんだろう。
そういえば、猫見かけたらめっちゃ追いかけるうちのアホ犬は猫糞にはまったく興味を示さなかった。カンロクみたいなもんだろうと思ってたけども。
何か変だなと山本の兄ちゃんに聞いてみたんよ。「俺が小さい頃から猫糞って居たよね?」って
そしたら兄ちゃんがさ、「俺は中学入った頃だったかな」とか言い出すんよ。
「お前は高校入った当たりからっぽかったな・・・あいつが猫だって理解したのは」とか言いながら笑うんよ。
奥からおばちゃんが出てきて聞くんよ。「何でアンタがあいつを猫糞って呼ぶか知っとる?」
多分当時の俺を真似ておばちゃんおどけて言うんよ。
「塀の上に猫みたいな糞がおる!」
いやぁ、面倒な奴相手には置物に化けるだなんて、まさしく「化け」猫だなーなんつって、不思議なこともあるもんだってね
まぁ嘘だけど

