自動販売機の前に男性が立っていた
382 : [―{}@{}@{}-] 本当にあった怖い名無し:2011/02/10(木) 19:34:37 ID:tDH4nAanP
10年ほど前に遭遇した、ほんのりと怖いというか気味の悪い話。
とある土曜日の昼間に休日出勤があり、いつもの最寄駅に行った。
休日だけあってホームは閑散としていたが、自動販売機の前に男性が立っていた。
彼は大きなボストンバッグを持ち、何か飲み物を買っている風だった。
その男性の次に何か買おうと思って近づいたが、なぜかなかなか男性はその場を動かない。
どうも複数買いをしているようだが…それにしては買う数が多すぎる。連れもいないのに。
男性の傍まで行き、ふとボストンバッグの中に目をやった。
バッグの中は4分の3位の所まで、ぎっしりと新品のヤクルトが詰まっていた。
そして男性は自動販売機でヤクルトを立て続けに買っては、次々とバッグに詰め込んでいた。
異様な雰囲気を感じた俺は、黙ってその場を去った。
ヤクルトをまとめ買いするなら、普通なら駅に隣接したスーパーなりコンビニで買うだろう。
日中だったんだからスーパーはもう開いていたんだし、そっちで買えば割安だ。
自販機は籤引き機能が無い機種だったから、そこで大量に買うメリットがまるで無い。
なぜあの男性は一言も発さず振り向きもせず、憑かれたように延々と
ヤクルトの自販機買いを繰り返していたのだろう?

