事故現場

148 :本当にあった怖い名無し:2010/08/09(月) 13:44:25 ID:moSmrAiH0
ダンプの運転手をしていた父親から聞いた話し。
30年ほど前の事だと思う。

夜遅く、仕事で読売ランド付近の山道を走っていた時の事。
前方でガーン!という様な衝突音が聞こえた。事故だなと思った父親は、街路灯の殆ど無い
薄暗い山道だったため、速度を落として進んだそうだ。
すぐ、ダンプのライトに照らされた事故現場が見えた。対向の大型トラックとバイクの衝突事故。
バイクの運転手は道路に転がっていた。
父親は車を降りて、震えているトラック運転手に話しかけた。と、ダンプの運転席からでは分からなかったが、
トラックのフロント部分に血と肉がこびり付いているのが見えたそうで、
(あぁ、これは助からないな)と思ったそうだ。

人と話したことで冷静になったトラックの運転手から、
「救急車を呼んできますので、ここであの人を見ててください」と涙ながらに頼まれた。
正直、当時まだ殆ど開発されてなかった多摩の山道は暗くて気味が悪かったので、断りたかったそうだ。
しかしそこは断れないのが人情。暗い山道で、ライトに照らされた死体と一緒に過ごしたそうだ。

と、突然、死体と思っていたバイクの運転手から、呻き声が。
う~う~、と苦しそうな呻き声。最初は肝を冷やしたそうだが、
「生きてたのか」とホっとした。が、その呻きはどんどん酷くなり、肉のこそげ落ちた顔を手で触ろうともがいたり。
わずか1時間足らずの時間だったが、地獄にいるようで汗だくになっていたそうだ。

終わりです。
本人が言うには「しょんべんチビりそうだった」。

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