異形の瞳
678 :異形の瞳 1/5:2010/07/20(火) 19:30:56 ID:HyBNqZOA0
多分、ちょっと毛色の違った話かも知れませんが、何処に投下したらいいか判らなかったので、ここで語らせてもらいます。
左目探偵ってドラマがありましたよね?
僕アレの設定に凄く興味を持って見てました。
僕も右目だけど変なモノを見るからです。
左目探偵は未来でしたけど、僕は異形のモノを見てしまうのです。
とは言え、実際には説明が付く事なのかも知れません。
目と脳は繋がっているので、目の不調が有り得ないものを錯覚してみせているとも考えられます。
最初はそう思っていました。
今目の前を通り過ぎたはずの人が瞬時に消えたり、人の通れそうに無い場所を通る人を見ると言う様な事が起こり、僕はパニックになりました。
しかし、その後酷いものもらいになり、僕は「ああ、やっぱり目のせいで錯覚を起こしたのか」と安心したものでした。
それから毎年春先になると僕の右目は不調を起こし、変なモノを見てしまうのです。
最初は春だけの事でしたが、次第に年間を通して目がおかしくなり始めたのです。
おかしいと言うのは、主に視力です。
左目が常に大体1,2位なのですが、右目は不調の時はモノが歪んで少し霞む事もあり視力は0,3位に落ちます。
しかし、突然そんな風に悪くなるかと思うとある日突然急に左目と同じ位の見え方に戻るのです。
僕が今までで見た一番おぞましいものに付いて書きます。
僕の家は母子家庭だったので、母親に病院代を出してもらうのが心苦しかったのですが、目のせいで年中街の総合病院にある眼科に通っていました。
その時も僕は目の不調の為に病院に行く事になったんですが、偶々母親がそこに併設されている歯科に行くと言うので一緒に行ったんです。
すると、病院の広いロビーに嫌な奴が居ました。
母はずっとパートで働いていたのですが、僕が中学生の時に母が働いていた所にいたおばさんって言うか、ばあさんでした。
母と話している様子だけ見ると、長年の親しい友人の様に猫なで声でにこにこしていますが、母の顔は強ばっています。
なぜなら、勤めていた時に酷く苛められていたからです。
1カ所に勤めると余程の事情が無い限り止めない母も、このばあさんには参った様で一年しかもちませんでした。
その頃母は今まで聞いた事のない物凄い歯ぎしりを夜通ししていました。
昼間辛い思いをしていたんでしょう。
僕は中学に上がったばかりで母の勤め先に何度か家の鍵を取りに行ったり(家にうっかり忘れた)
急に友達と遊びに行く事になった時にお小遣いを貰いに行ったりしました。
そのある時、そのばあさんに「息子さん」と聞かれ、母が「はい、まだまだ子供ですが」と言ったら急に後ろを向いて去り際に「親の勤め先にノコノコ来るなんてボンクラね」と小声でしかし、聞こえる様に言ったのに僕はびっくりしました。
そのばあさんなんですが、最初なんだかモヤモヤしたものが腰の辺りから立ち上っている様に見えました。
で、何だろう?と思って僕は目を凝らしました。
すると、そのモヤモヤしたものがゆっくりと固まって行きばあさんの両側に形を作り始めたのです。
それはなんとなく動物っぼい感じで牛?馬?の様な、でも人の形にも見える様なものがうすーく見えました。
そして驚いた僕はそれを見て確認したいと思ってしまいました。
それに応じるかの様にぼんやりとしたものが一瞬だけだけどハッキリと見えてしまったのです。
それは牛でも馬でもない、人でした。
でもそれは人であって人ではないモノなのです。
畜生道に堕ちた人、とその時咄嗟に思いました。
そして《それら》はばあさんの両肩に噛み付いていたのです。
うれしそうに。
僕は予約の時間だったので長話するばあさんと母親を後に受付に向かいました。
僕は家に帰ってから母にそれとなくばあさんの様子を聞きました。
すると予想外の事を聞かされたのです。
具合が悪いのはばあさんではなく、孫(事実上の跡取り、長男の息子)だったのです。
原因不明の病気で何ヶ月も入院検査を繰り返しているとの事。
一体これはどう言う事なんだろう?と僕は混乱しました。
パートに意地悪し続けて、母がいる一年の間だけでも4人も追い出しているし。
なのに、ばあさんに罰は当たらないのか?と僕はもやもやした気持ちでした。
しかし、母がばあさんから前に聞いた話を聞いて益々ぞっとしました。
ばあさんの実家は東北の旧家でばあさんが小さい頃家には村の少年少女を住まわせて家の手伝いをさせてご飯を食べさせて学校にも通わせて仕事まで紹介してあげたのよ。と自慢そうに言ったと言う事ですが、
ちょっと待って! これは貧しい家から子供達を連れて来てある程度育て上げてどこかに世話をする見返りに多額の報酬を貰っていたのではないか?と思ったのです。
人を見下す性格も親達大人が人に対してそういう態度を取っていたからばあさんもそういう性格になったのでしょう。
とすると、あの牛や馬は文字通り牛馬の様にこき使われて事実上売られて行った者達のばあさんの一族に対する恨みなんじゃないか?って思う。
しかも、ばあさん全然良い人じゃないし。
孫の赤ちゃんは可哀想だけどそれもまた運命なのかな?と思った、やりきれないけど。でもそれが血筋ってもんなんだろうな。
以上です。後、自称霊感のある変な奴がほら吹きだと思ってたら本当に霊感があったのかも知れない話、って言うのもあります。また今度ね。

