祖母の経営している寮

506 :本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 20:31:56 ID:0+nQvTOU0
ほんのりも怖くなかったらごめんなさい

昔私は祖母の経営している寮で暮らしていた。
その頃はまだお客さんも多くて祖母や母達は忙しかった、近くに保育園も無く
一人で私は一日の殆どを厨房の横にある仮眠室で過ごしてた。
子供だから遊びたくてしょうがなかったんだけれど母達はあまりの忙しさに私の遊びに
付き合えなかった。
寮だから広くて、構ってもらえない鬱憤晴らし的に内緒で部屋から出ては寮内を歩くのが好きで
出歩いては怒られてた。
二階に「鬼の出る部屋」っていう名前の部屋があったんだけど(本当は物置)、
私がむやみに部屋から出ないようにする為の考えだったらしい。
行くなって言われると行きたくなって二階に行ってしまった。
運が良いのか悪いのか誰とも会わずに部屋に行けた。鍵は開いていて中に入ると埃っぽかった。
薄暗い部屋の中は壊れたソファとか使わないシーツとか骨董品とか色々置いてあって夢中で観察したりしてた。

トントン

扉が叩かれる音がして(お母さんにばれちゃった?)と観念して素直に出て行こうとした。
ドアノブが回るけど開かない、押して引っ張って反対側も試しても開かない。
「出して!」って扉の向こうに呼びかけたりしても開く気配無し。
叩いたりしてもビクともしないわで泣き出して何時の間にか眠ってたらしい。
結局、いなくなった私を探していた家族に発見され何時もの部屋に戻れた。
凄い怒られたけど「霊的な物じゃなくて泊まりに来てた誰かが悪戯で閉めてたのかも」
と自己完結してしまったのだが本当は焦りすぎて上手く開けられなかっただけかも知れない。
ただ、この事を覚えてるのが私だけなのが嫌だ。

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