手品見てかんか?
78 :本当にあった怖い名無し:2010/05/15(土) 19:48:19 ID:C/d/iOwo0
ガキの頃体験した話。
ある夏の日、俺は兄貴のサッカーの練習試合に行く親につれられて、ある小学校に来ていた。
当時俺はまだ幼稚園児。
よくわからないサッカーの試合を見てるのもつまらなくて、グラウンドの片隅に広げられたブルーシートの上でゲームをするのにも飽きて、その学校を探索してみることにした。
中庭やら色々見て回ってた。にわとりかなんかの小屋があって、頑張って餌をあげようとしたのを覚えてる。
一通り見て回った後、やっぱり飽きたのでグラウンドに戻ることにした。
その途中、確か渡り廊下かなんかだけど、その場所で、変なじーさんに声かけられた。
「おい坊主、手品見てかんか?」
そういってにこやかに話しかけてくる爺さん。隣には俺よりちょっと年上くらいのガキンチョ。
退屈だったし、何より好奇心旺盛なガキだった俺は、「うん!」と答えて、じーさんに近寄った。
「よっしゃ。よく見てろよ?」
そういってまず爺さんは、自分の親指を掴んだ。
そして軽く引っ張ると、なんと親指が途中から真っ二つに分かれた。
いや、正確には真っ二つじゃないかもしれん。記憶があやふやだが、変な白いネバネバした糸が繋がってた気もする。
もちろん、よくやある手品じゃない。普通に親指と人差し指で掴んで外してたんだ。
当時の俺はすっげぇ驚いて、「うわすげーっ!」とかなんとか言ってた覚えがある。
その後も爺さんは五本の指全部を一本ずつ、同じように外していった。
もうびっくりなんてもんじゃない。何者だコイツ。そんな事を思ってた。
「次はここ」
そう言って爺さんは、自分の耳を掴み、今度は耳を引っぺがした。
今度こそ誤魔化し様がない。耳は側頭部から見事に離れていた。
ここでも変なネバネバした糸があった気がしないでもない。
あと、鼻外したりもしてた覚えがあるなー。さすがに記憶があやふや過ぎて確信は持てないが。
そして次。いままで黙ってた、そばにいたガキがしゃべり始めた。
「ねぇねぇ、僕のも外してみてよ」
いきなりとんでもない事を言ってのけるコイツ。
「おう、いいぞ」
そして了承する爺。
展開についていけないまま、爺がガキの指に手を伸ばし、ぐいっと引っ張る。
爺と同じように指が外れた。
もう理解不能。なにがどうなってるんだ。元々人間の指は脱着可能なのか?
真夏の昼間のうだるような暑さの中、俺は混乱しまくっていた。
そして、爺が今度は俺に声をかける。
「ほ ら 、 今 度 は お 前 も や っ て み ん か ?」
当時(ryはこのセリフにビビり、「や、やだ!」とかいってピューッと逃げ出した。
ここで後ろから笑い声・・・とかだと怖い話的には合格なんだが、そんな事は無く。
兄貴のチームのブルーシートに行って、「あっちに親指外せるじーさんがいた!」とか言って保護者陣に「それじゃ絆創膏貼ってあげないとねーw」
なんて言われただけのオチだった。
ちなみにその後、実際絆創膏を持って爺さんを探したんだが、見つからなくて(´・ω・`)ってなった。

