いきなり後ろから髪を引っ張られ

88 :本当にあった怖い名無し:2010/03/20(土) 13:11:29 ID:ncGFxIBmO
何年も前の、かなり暑かった夏の時の話です。
その日も、うだるような暑さで、仕事から帰宅してすぐに風呂に入り、
日が沈み、アスファルトが少し冷めたのを確認して犬の散歩に行きました。
日が沈んでからも、まだまだ暑く、少し吹いている生温い風が、
仕事で疲れた体に一層不快感を募らせていました。
もう少しで家に着くという所で、いきなり後ろから髪を引っ張られ、
驚いて振り返りましたが、誰もいません。
当時、ロングソバージュだったのですが、木の枝や引っ掛ける物もありません。
不思議に思いながらも帰宅して、リビングでくつろいでると、
普段滅多に鳴かない猫が私を見て、「ゥニャウナニャニャン」と
しきりに何か訴える様に鳴きながら、凝視して離れません。
気味が悪いなと思いつつ、そろそろ寝ようとベットに入り、
目を閉じると、耳元で「キーー、キーー」と甲高い音がするのです。
慌てて部屋の明かりを付け周りを確認しても何もありません。
散歩の帰り道から始まった一連の出来事が、私を恐怖のどん底へと落としました。
部屋の明かりをつけたまま、布団を頭から被りガクブルしてるといつの間にか寝てしまったようです。
ふと目を覚ますと、もう朝で、遅刻するのに充分な時間が過ぎていました。
慌てて顔を洗い、髪はブラシも入れずゴムで束ねるだけ、
大急ぎで車で出社し、信号待ちで軽く化粧。ん?なんか匂う。
時々変な臭いがするなと思いつつ、朝の仕事が一段落したら、化粧直しにトイレへ…
髪も解いてないのを思い出し、ヘアーゴムを外し鏡を見ながら整えてると、
「ぎゃあああぁぁぁーー」
鏡に映ったのは、髪の毛に絡まり、ぺちゃんこになったコウモリ。
猫が何か訴えてる時に気付いて救出してあげてれば…orz

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