「智子ちゃん」に宛てた伝言
845 :本当にあった怖い名無し:2010/03/08(月) 20:55:50 ID:qqiblc/90
携帯繋がりで。
12,3年位前。初めて持った携帯に頻繁に見知らぬ市外局番から始まる番号から電話が掛かってくるようになった。
頻度にして、週に1回か2回くらいで、必ず同じ番号。ただの間違い電話だろうけど、チキンな自分は出ることが出来なかった。
当時はまだネットも今ほど普及してなくて、ググるなんてことも思い付かず、ただただスルーしてた。
ある時に友達と遊んでたら、また同じ番号から着信。
カラオケ帰りでテンションも高くなってて、思い切って出てみたんだよね。
「智子ちゃん?おかあさんだけど、今どこにいるの?」
40代から50代くらいと思われるおばさんの声だった。
「あの、以前から何度かかけてますよね?間違い電話だと思いますよ」
「・・・え?そうですか・・・」
それだけ言ってガチャっと切られた。
これでもう掛かってこないかな~と安心したのも束の間、翌週ぐらいだろうか。
忘れかけてた頃にまた同じ番号から着信。普通に取って、間違いだという旨を説明して切った。
その次の日も、また次の日も掛かってきて、出ると↑みたいなことを開口一番に言う。
何度目かのやり取りから気持ち悪くなって留守電に切り替えたんだけど、
その後も何度も何度も留守電に「智子ちゃん」に宛てた伝言が残されていた。
何ヶ月かして、番号そのものを変えてしまったけど、それまではしょっちゅう掛かってきてた。
今思えば着信拒否って手もあったな…
怖がりの自分としては、ちょっとホラーだった。
特にオチもなくてごめん。
846 :本当にあった怖い名無し:2010/03/08(月) 21:06:50 ID:qqiblc/90
ちょっと補足。
普通に一発変換で出た「智子」という字にしてしまったけど、当然のことながら字はわからない。
平仮名にすればよかったorz
当時03~から始まる番号に掛けなおすと高額な請求書が送られてくるとかってニュースでやってて、
見知らぬ番号からの着信には警戒するようになってた。
掛かってくる時間も見事にバラバラで、昼間の時もあれば深夜(ほぼ明け方)の時もあった。
留守電の口ぶりから察するに、ともこさんという人はどうやら家出か何かしている風だった。
お金送ろうか、とか、荷物送ろうか、とかそういう内容ばっかりだったから。
どこか遊びに行ってる娘の居所を確認する、とかそんな軽い雰囲気じゃなくて、それも何か怖かった。