隣のお婆ちゃんボケちゃってるのよ

476 :本当にあった怖い名無し:2010/02/13(土) 08:33:36 ID:BiCcAeFV0
この流れで思い出した。母が入院してた時の事。
母の隣のベッドの婆ちゃんが、ずっと大きな声で独り言を話してた。
何?この人って思って見てると、母が
「隣のお婆ちゃんボケちゃってるのよ。ほっときなさい」
そう言われても気になるので聞き耳を立ててると
どうやら独り言ではなく誰かと会話しているようだった。
「~なのよ。あなたどう思う?」「まあ、そうなの。それでね~。」
という感じで、婆ちゃんの声だけで相手の声は聞こえない。
それでそっとカーテンの隙間から覗いてみたら
その婆ちゃん、誰も座ってない椅子に向かってしゃべってた。
そのとき看護師さんが病室に入って来たんだけど、
「あら、看護婦さんが来たわ。私看護婦さんに用があるから、あなたちょっとそこで待っててね。」
と、やっぱり誰もいない椅子に向かって断りを入れていた。
母が言うには一日中そんな感じで一人でしゃべってるらしい。
ある日、その婆ちゃんの息子さんが見舞いに来たそうなんだけど、
しばらく婆ちゃんと話してたと思ったら、いきなり
「母さん、何言ってるんだよ!!俺が母さんに戦争中の思い出話なんかする訳ないだろう!?
俺はその頃まだ生まれてないよ!!」
って怒鳴ったらしい。
そっかー婆ちゃん、見えない人と戦争中の思い出話をしてたのかー。
って、それ本当にボケ症状か?お迎えが来てるんじゃないのか?
結局その婆ちゃんは数日で退院して行ったけど、ほんのり怖かった。

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