国立病院の看護婦

595 :本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 11:09:27 ID:a7zHDR6l0
大叔母から怖い話を聞いてきたので流れ読まずに投稿。

彼女は40年くらい前、国立病院の看護婦として働いていた。
で、その国立病院っていうのが、戦時中に兵隊の宿舎として使っていた建物を
一部当時のまま使い回していたんだけど、中には使われないでそのまま残してある
建物もあった。
理由としては床板が傷んでいるので危なくて使えないとかそういうのだったんだけど、
その他の理由は「普通じゃない事が起るから」。

特にトイレが危なかった。
というのは、当時厳しい訓練に耐えられなかったり、上官から執拗なイジメを受けて
トイレで首をつる兵隊が少なからず居たから。
夜になるとそのトイレから泣き声とうめき声がハッキリと聞こえてくる。
何か恨み言を言うわけでもなく、姿を現すでもなく、ただひたすら泣き、苦しそうに
呻く声だけなんだそう。それが、大叔母が夜勤の時は少なくとも毎晩続いた。

大叔母に、怖くなかったの?と聞くと「あたしゃそんなの怖くないよ」と笑った後、
「ただ、無理に兵隊に取られて、どうしようもなくなって死んでしまったんだと思うと
それが気の毒でたまらない」
と言った。

今もその病院は取り壊されずに残っているけど、中を覗く勇気はないです。

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