第一発見者になりたくないの

968 :本当にあった怖い名無し:2009/04/29(水) 04:06:08 ID:+Er3/+aa0

当時は深く考えなかったが今考えると、って話
友達は地方から東京に進学、憧れの独り暮らしってやつ、在学4年間で4度引っ越した。
最初は高僧マンションが目の前にあるアパート、次は帰り道に高僧団地があるアパート、
その次は5階建てのワンルームマンション、最後に隣に大家がいる普通のアパート。
「ランク下げたの?」って聞いたら
「そういう訳じゃないけど、第一発見者になりたくないの」と、そして
「見ず知らずの人の最後の声はもう嫌」と苦しそうな悲しそうな顔をした。
最初のアパートでは女子高生の飛び下りる時の声、何事かと外を見て事態を把握、警察に電話。
次のアパートでは帰宅中に中年の男が倒れて唸っていた、最初酔っ払いかと思ったが
よく見れば血が水たまりのようになっていた、救急に電話、後日亡くなった事をしる。
3軒目は自身のアパートで、隣の住人が何かを叫んでいる声を聞く、嫌な予感はしたが
確かめるのが怖くて部屋でじっとしていたらしい、翌日何の騒ぎもないのでホッとして
外出しようと外に出たら声をかけられる「ちょっと一緒にきてもらえます?」と
同じマンションの住人らしい、面識は無かったが深刻な顔をしているので何事かと
数m歩くと指を指す、「あの人動かないんですよ、おかしいと思いません?」
また警察に連絡、第一発見者として(3人目は微妙だが)3度事情聴取を受けている。
そのマンションから引っ越す訳だが条件は駅から高僧マンション団地が無い事
2階以下の物件、近くにその管理者がいる事で今のアパートに落ち着いたそうだ。
偶然とは言え殆どの人が経験しない出来事を4年の間に3階も経験した友達に心底同情した。
ちなみに友達が何か感じたとか(霊的な物)は全くないそうだ。

前の話へ

次の話へ