マンガ喫茶

443 :本当にあった怖い名無し:2008/12/16(火) 00:20:09 ID:fBIzyol10
この前、休みだったので昼間っからマンガ喫茶行ってきたのさ。
そんでMASTERキートン1巻から読み直してたの。浦沢直樹の。

で、10巻か11巻くらいだったかなー。
ページの端、コマの外の余白に、何の突拍子も無く
「○本 秀樹」 「○岡 智子」みたいな感じで、
ボールペンで名前が書いてあったのよ。男女2人の名前が並んで。
「ん?なんだこりゃ、落書きか?」って思いながらページめくると、
また書いてある。その2人の名前。
もう1Pめくっても、書いてある。今度は男の名前だけ。
何かちょっと気持ち悪くなって、良く観察してみると、
結構キレイな字で、ズレとかもなくまっすぐ縦書きで書かれてる。マジメな感じ。
「ひできLOVEともこ」的なノリでは決してなくて、書き取りの練習みたいにも見えるけど、
まず子供のイタズラ書きじゃない。場所柄ってのもある(北の大地が誇る繁華街のど真ん中だからね)。

ただ、そいつ、ものっすごい筆圧が高いのよ。
おかげで、次のページめくる前に、こっち側に筆跡が浮き出ちゃってるから
「おい、まだ何か書いてあんのかよ・・・」って分かっちゃう親切設計。全然ありがたくない。
めくる。男の名前。
めくる。女の名前。
めくる。2人の名前。
めくる。女の名前。
めくる。女の名前。
めくる。女の名前。
いい加減気味が悪くなった頃に、その名前は書かれなくなっていた。

本当に、ただそれだけのお話なんだけど、
昼間でも夜でも薄暗いこのマンガ喫茶の一席で、何を思って
こいつは名前を書き続けてたんだろう。って想像すると、何か怖くなってくる。
他人の2人の名前書いてても怖いし、自分と誰かの名前書いてても怖い。
どう転んでも嫌な感じしかしない。皆も想像してみてくれ。嫌な感じしかしない。
まぁそんな、勝手な想像で勝手に気味が悪くなったってそれだけのお話。

で、一つだけ後悔があるんだ。
何で俺、せっかくマンガ喫茶にいたのに、その二人の名前を
ググらなかったんだろう?ってね。
万が一何か嫌なモノを見つけてしまったら・・・っていうある種の期待と、
なんでもないmixiのクソ記事でも見つけてとりあえず安心したいっていう気持ちと。

もはや名前がうろ覚えなので家じゃググれないんだよね。
気になって仕方ないので、今度また行ってくるわ。
何かあったらまた書き込むよ。

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