むりだ。今は行きたくない

972 :その1:2008/08/16(土) 14:26:27 ID:tl2NDbu80
信じて貰えないかもしれんが一応書こう

中3の時だった
ごく普通に中学校生活を送っていた俺だったんだけど友達の中に、いつも霊感というかなんというか不思議な力を持っていて、
この事件の前もとある空き地で遊んでいるとそいつが「なんかいる」と言い出して
いきなり空き地の隅の地面を足で掘り始めた。みんな「なんだどうしたんだよ」と見ていたらそこからは丸々一匹分(恐らく全パーツ)の大型犬と思われる白骨があった

そういう不思議な力を持ってるヤツで、普段はさしあたりない面白いヤツだった
ソイツがとある日、滅多に学校を休まないヤツなんだけど珍しく学校を休んだんだ
まぁ次の日どうしたか聞いてみるかと思ったが次の日も休み、そのまた次の日も。
さすがに何かあったかと思い帰りに家に行った。

ソイツの母親に挨拶してプリント類渡して家にあげてもらって
そいつの部屋にいくとケロッとした顔でテレビを見てた
「どうしたんだよ3日も休んで。ズル休みか?w」と問うと急に顔色が変わった
「むりだ。今は行きたくない」と言いはじめた。
あまりに真剣な顔だったので「なんかあったのか?いじめ?」と聞くと違うと言う。
理由を聞いても行きたくないの一点張り。
結局その日以来理由もわからないまま不登校になってしまった
家に行っても会いたくないと言ってあげてくれず、ケータイも通じなかった

そいつが不登校になってからそう長くはなかった
学校の校門の上に、生首が置かれるという事件があったんだ
口は左右両端切り広げられ、裂けた口には手紙が挟んであったらしい

全校生徒が震え上がった、もちろん俺も
何日かは学校閉鎖されたがそれでも学校に行かないわけには行かず、通うしかなかった。
それが原因で学校に行けなくなったヤツも大勢いたが、
俺はなんとか勇気を振り絞って友達大勢で乗り切ったタチだ

登校再開から数週間後、その不思議な力をもった友達の家に行ってみた
やはり上げてはくれず、帰るはめに。そいつの部屋は2階の窓部屋で、窓はこっちから見える位置にあった。不登校になってからはカーテンもいつも閉まっていた
何も考えずふとそいつの部屋の窓を見上げてた途端、血の気が引いた

そいつが窓の向こうからこっちを見てて笑ってたんだ
俺は必死で逃げ帰った。恐怖で足もうまく動かず何度もこけそうになりながら

中学卒業と同時に家族は実家へ戻り、俺は一人暮らしで引っ越したので、
それ以来あいつの家には行っていない。
あいつが学校を休み始めたのと事件にはやはり関係があったんだろうか
そして何故あいつはあの時俺を見て笑っていたのか、今でもわからない

どう見ても作り話だよな・・・事件も全部実話なんだけど
こんな恐ろしい体験もう二度とないと思う
書いててまた怖くなってきた。長文&国語力なさすぎスマンかった

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