障害者の結婚話

629:名無しの心子知らず:2008/08/11(月)20:59:57ID:Y6eKq+wE
式は見てないけど障害者の結婚話で思い出した話を一つ。
小学生時代の同級生に軽度の知的障害者(♀)がいた。
彼女は少し人と話がかみあわない所を除けば、明るくて屈託のない人。
十数年ぶりに街で遭遇した時も向こうから声をかけてきて軽くお茶することになった。
彼女は学校で理科の先生をした後、お見合いで遠方の農家に嫁いだとの事。
教職についたというのが意外で驚いたけど、素直に感心して順風満帆な彼女の人生を祝福した。
話のついでに大学での専攻や卒論のテーマを尋ねたがそこから先の話はどうにも噛み合ない。
そこは相変わらずなんだな~、とあまり気にせず別れた。

実家に立ち寄った折に、親に彼女の話を伝えると真相を教えてくれた。
中学から養護学校に進んだ彼女は卒業後、学校のお手伝いと称して学校に通い続け
理科室のお手伝いをしてたかなにかで「自称理科の先生」になっていた。
そのまま理科の先生という触れ込みで遠方の農家とお見合い結婚。
知的障害があることは親が伏せて縁談したため、結婚して数ヶ月ですったもんだして出戻ってきた。
彼女の話はそのすったもんだの時に近所中に知れ渡ったそうだ。
その後ほどなくして彼女は別の街に再婚して引っ越して行ったということだった。

私が彼女と話した時の感じでは、多分彼女はまだ自分の夫がチェンジしてる事実に気づいてない。
親としては将来を考えてどうしても結婚させたいんだろうけど、本人に意志も認識もないままに
結婚するということが幸せなのか不幸なのか、よくわからなくなった。

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