裸足の足跡

670 :本当にあった怖い名無し:2008/08/10(日) 13:48:41 ID:Opm4qnUr0
高校受験を控えた中学3年の時のあまり怖くない話です。

当時の自宅は昭和初期に建てられた典型的な日本家屋で、それぞれの部屋が襖で繋がっていて、もちろん木造。
そんで、自分が使っていた部屋の天井部分(もちろん木)に裸足の足跡が3つほどくっきり浮き上がっていたのですが、昔は家を建てる時には大工さんが板の上を歩いたりしていたので、何年かして脂が浮き出たんだろうと親が言っていたので、特に意識していませんでした。

そしてある晩、オールナイトニッポンを聞きながら勉強していたら、ふいに左後ろのほうに嫌な感じがしたので振り返ったところ、ちょうど天井に足跡がある真下に置いてあった本棚が音もなくゆらゆらと揺れていました。
周りのものは一切揺れていなかったので、地震ではなかったのですが、ぞっとしました。

その本棚というのは、第二次世界大戦の頃に疎開した近所の人に本ごともらったもので、高さは1メートル程度の木造で、中には宮沢賢治だったか夏目漱石だったか有名な人の本がぎっしり入っていました。
当然、かなり古い本なので、旧仮名づかいで読みづらかったので、読んだことはありませんでした。

後日、この本棚を手で揺らしてみたら、ギシギシと音がしましたが、あの時は無音でした。

天井の足跡と関係があるのかはわかりませんが、友人を連れてきて天井を見せた時はかなりびびってました。

家は建て替えてしまったので本棚も天井も残っていませんが、現在であれば画像がアップ出来たので残念です。

この現象は1回だけだったんですが、一体何だったんでしょうね。

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