行けども行けども

164 :本当にあった怖い名無し:2008/07/24(木) 21:01:42 ID:7fkWS8PxO
それでは書かせていただきます。

高校の時の話。

夏休みに朝から同級生の家に出かけた時の話です。

彼の家は路面電車を降りて、公園を斜に(ようするに対角線)突っ切って公園から出たところすぐでした。

昼飯をご馳走になり、昼の2時前ぐらいにおいとましました。

帰りは来たときと逆に進めば路面電車の乗り場にたどりつけます。

いつもそうやって帰ってました。

しかし、その日に限って公園に入ると、出口は見えてるんですが、行けども行けども出口にたどり着かないのです。

いい加減たどり着かないので入ってきた方に戻り、公園の外から路面電車の乗り場に向かいました。

そして次の電車の時刻表と時間を照らし合わせるために腕時計を見ると、4時過ぎだったのです。

腕時計が壊れたんだなぁ、と思い、列に並んでるおじさんに時間訪ねると、やはり4時過ぎ。

私が公園の中を歩いてた体感時間はせいぜい10分程度。

私は2時から4時過ぎまでのあいだ、その公園の中をさまよってたことになります。

その公園の近所には、映画化もされた陰陽師をまつってる神社もありますし、その公園の名前も公園のある区も陰陽師の名字と一緒なんです。

その陰陽師の母親は狐だった、という伝説もあるので、狐につままれたんだなぁ、と結論づけました。

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