占いのブース

523 :本当にあった怖い名無し:2008/05/23(金) 11:15:37 ID:arlOZDRqO
怖い話というか
不思議な体験。

某、政令指定都市の成人式。
式が終わると会場の入り口付近に占いのブースが出来てて
私と友達も占ってもらおう、と近くに行ったら
タロットも、姓名判断も、手相も四柱推命もすごい並んでる。
諦めて帰ろうと思ったら、一番左端の手塚治虫みたいなじーさんの所だけだーれも並んでない。
もともと占いなんか全く興味ないので、なんでもいい。
とりあえず私達はじーさんの元へ。


名前と生年月日を告げると
じーさんは
「何を知りたいの?」
と。
大学生だったので、今付き合ってる彼氏と結婚できるか?
とか大学生らしいありきたりな質問をした
じーさんは彼氏について淡々と分析

そんなこんなで

楽しい時間を過ごし、席を立とうとしたらじーさんに止められた
「あなたは腎臓に気をつけなさい。お母さんは喘息。お父さんのヘルニアはもう大丈夫だから」

???

私、腎臓が悪いなんて一度も言われた事ないし
お母さんは喘息じゃないし
お父さんのヘルニアの事なんか今喋ったっけ?

「ありがとうございます。でも」と言いかけるとじーさんは遮って
「夏休み終わり頃、涼しくなってきたころ気をつけなさいね
。お母さんは11月頭、あなた留守の時だから
でもね、5~6年で善くなるよ」
友達がじーさんに占ってもらい終わるのを待って帰った。
友達に
「じーさん、最後に何か変な事言わなかった?」
と聞くと
「言った言った!
連休位まではお父さんと出来るだけ出かけたり沢山話しなさい、
だって。意味わかんない 笑」

「あたしは腎臓に気をつけろ、お母さん喘息に気をつけろだってさ 笑」


占いの事などすぐ忘れ、成人式が終わると東京にすぐ戻ってきた。
5月末、一緒に成人式に行った友達のお父さんが突然亡くなった、と連絡があった。

気の毒に。
夏に帰ったらお線香あげにいくね、と伝えた

夏休みは散々遊び、お盆過ぎて8月も終わるころ
疲れから風邪引いたみたいで微熱続いてダルいし背中の筋肉痛は治んないし
でも、親がうるさいからとりあえず帰省することに

友達に「明日、お線香あげにいくね」と連絡した

ところが、翌日、私は病院のベッドで痛みと高熱でうなされていた
かなり酷い腎宇腎炎で、治っても、右の腎臓は殆ど機能しない可能性がある、とのこと。

親が友達に電話して急に行けなくなった理由を伝えてくれた。
一時間もしないうちに友達が慌てて病院に来て
「じーさんの占い!!」
最初、友達が何を言ってるのか全くわからなかったが、すぐ思い出した。

成人式の占いだ。

怖い位当たってる
友達は「あのじーさん、うちの父が死ぬのわかってたんだよ
だから、あんな事言ったんだよ」

もう一度
ちゃんと占ってもらおうよ

退院後、私達は区役所に行き、是非とももう一度占って欲しいので連絡先を知りたいと頼むと
担当者は快く応じてくれた
「どの人ですか?」
左端のおじいさんです。ベレー帽の。

「左端はタロットの女性ですよ。写真ありますよ、顔見たら思い出すかな?」

見せてくれた写真にはブースは4つ。左端はタロットで、その隣には机すらない。
そして男性占い師でベレー帽かぶった人はいない。
もう一枚の写真は、振り袖姿の女の子が各ブースに並んでるものだった

絶句。。。

その後、母が喘息で生死の淵をさまよった事もあって
区役所の答えは何かの間違いだろうと、成人式に参加した知り合いに散々聞いたり、写真を借りたりしたが
ブースは4つ。左端はタロットの女性だった。

あの時、私達を占ってくれたじーさんは
何者だったんだろ?
私達は自分の名前と生年月日と占って欲しい事、以外は
誰か他の人の名前や生年月日など
一切言ってないのに
何で、いろんな事がわかったんだろ?

是非とも
もう一度占って欲しい。

10年近く前の体験です。
乱文・長文スマソ

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