そんなコトもあるよね。

366 :本当にあった怖い名無し:2008/03/26(水) 03:14:05 ID:58AwH+Y80

>>88で思い出した

今は取り壊された実家(団地)に住んでいた頃の話で、
7,8年近く昔になっちゃうんだが、
ある夕方、家には俺と母親二人だけで、台所に隣接する部屋で
本を読んでた。俺は建築写真集。母は漫画のブラックジャック。

ゴロゴロくつろいでたら、浴室のほうから
「ドタドタ!」と派手な足音が聞こえてきて、
廊下を抜け、奥の寝室の戸をガラっ!バンっ!と閉じた。
その後、無音。

俺ら二人の位置からは、ちょうど見えなくなる角度だったんだが、
浴室のほうから続く廊下は、台所のすぐ隣で寝室につながる。
だから直線距離では3m程のところから、足音・戸の開閉音が聞こえたわけ。
印象としては、オネーサンが何か憤慨しているのかわざと足音立てながら
早足で部屋に逃げ込んだ、という感じの重量感、雰囲気。
肉感のある足音だったが、物体が通ったような気配は感じられなかった。


ありえない現象と、そのあまりのリアルさに、俺は呆気にとられてしまって、
傍の母を見ると、チラッとそっちのほうを見ただけで
「そんなコトもあるよね。」
と一言つぶやいただけで漫画読み続行。
それを見て俺も、変に騒がないで流そうという心持になった。
母さんテラツヨス

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