だるまのようなもの

101 :本当にあった怖い名無し:2012/01/29(日) 02:18:17.96 ID:ZqUgJHpfO
幻覚だろ?って言われたらそれまでだけど、妙なものを見たことがある。
高校生のとき、通学中のバスの中からぼんやり外を見てたら、商店街の中にある稲荷神社の前の歩道に、歪んだ形のだるま?のようなものがいた。
形はそら豆に一番近いかも。ハート型というか。
でもだるまみたいに、顔の部分が丸く白くなっていて、それ以外の部分が、錦って言うのかな…綺麗な着物みたいな柄だった。
沢山の色が使ってあって、きらきら光ってた。
顔は、普通のだるまとは違って、平安時代の絵にあるみたいな、薄くて太い眉に、瞑っているみたいな細い目、おちょぼ口。
それが2体、頭の方をくっつけるかたちで並んでる。結構大きくて、ふたつ並んでその神社の鳥居(幅1mくらい)にぎりぎり治まってた。
文章で説明するのが難しい…
だるまのような、と書いたけど、何ていうか、生き物のような雰囲気だったんだよね。

なんだあれ!?と、バスが神社の前を通った後も振り返って、バスが通りを曲がるまで見てたけど、それはずっと鳥居の前にいた。
寝坊して、通勤・通学時間帯を過ぎた朝10時くらいの遅刻したバスに乗ってたんで、車内に居たのはおじいちゃんおばあちゃん。
誰もだるまみたいなのを見ている様子はなかった。道にも人は誰も歩いてなかった。

お祭りか何かで使う置物とか、そういうものじゃなかったと思う。
何かわからない物体なのに、漠然とそれが“いきもの”だと直感したんだよ。

友達に話して変人扱いされるのが嫌だったけど誰かに話したくて、母親に言ってみたら、ユルい性格のうちの母は「凄い!それ神様かもね!」と返してきた…
でも商店街によくある一般的な稲荷神社だし、まさかお稲荷さまじゃないだろうし…

当時はまだ千と千尋の公開前だったけど、あの映画を観てから、もしかしたらあのだるまって妖怪か何かだったのかな、と今は思ってる。

見たものを文字で伝えるって難しいな。
分かりづらくてごめんなさい。

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