文の家

713 :本当にあった怖い名無し:2008/01/25(金) 12:54:19 ID:f0laoyJkO
これ、北海道でナマラ有名な廃墟のお話し。

北海道の田舎には廃墟の村や建物等、割と多く目にする事ができる。
その中でも強烈なのが「文の村(ふみのむら)にある文の家。」

もう数十年前に廃墟になったふみの村、俺は15年程前に一度肝試しに行った事がある。

その廃墟に残る建造物は映画館、ガソリンスタンド、診療所、
そして村の入口に建つ、この村名物(心霊スポットとしての名物)の二階建ての住居「文の家」である。
その文の家の道路に面した二階の窓は年中開いたままで、その窓の奥には仏壇が外からも見える位置(高さ)に置いてある。

一つ言い伝えがあり。
文の村に立ち入る際、見えてしまう文の家の二階の仏壇、
これが開いている時は「村に立ち入るな」、仏壇が閉じていれば「何事もない。」
まぁよくあるネタである。
因みに俺が行った時、仏壇は開いていた。

まだそこが村として栄ていた頃、その文の家には独りっ子の少年と両親、祖母が住んで居た。
後にその独りっ子の少年は包丁で家族全員を惨殺してしまうという事件を起こす(原因詳細不明。)

それ以来、村には人が寄り付かずこの事件を境に、その村は廃墟を迎える。


事件以降放置状態のこの家の中の様子は悲惨なもので、事件当時の被害者の物と思われる血を噴き出した跡が床や壁、屋根にも残ったまま、
まるで時代劇や映画でみるような、首元の血管を切った時に噴き出す噴水のような出血の形跡。

当時の家財道具や布団、家族の写真やアルバム等も散乱状態、しかも血だらけ。

俺達にはかっこうの心霊スポットであった。


それから数年後、文の家は地元の悪ガキ(噂では俺の後輩にあたる奴ららしい)が文の家で花火で悪戯し、全焼させてしまう。
今から7~8年前になる。
ふみの家がまだある頃は、そこでのレイプや未遂事件、少女置き去り等のメッカだった。

前の話へ

次の話へ