ヒ族

661 :本当にあった怖い名無し:2008/01/23(水) 21:12:07 ID:QaqGS9JOO
俺の祖父は、戦前、陸軍に徴兵されて朝鮮に行っていたのだが、間もなく除隊という頃に廬溝橋事件が起こったため、そのまま中国本土に侵攻するはめになったらしい。当然、除隊は延期。
これは祖父が中国に攻め込んだときの話だが、ある日、祖父の部隊で、偵察に出ていた兵士数人が帰ってこないことがあった。
祖父達が捜索に出たところ、ある村の入口付近にあった柿の木に、いなくなった兵士達の皮が引っ掛けられていた。皮だけだったけど、それが誰なのか分かるほど綺麗に剥がされていたそうだ。
祖父達が村を捜索したところ、村人の話から、ヒ族の仕業と判明した。ヒ族とはまあ、ゲリラみたいな、盗賊みたいなものらしい。
村人もヒ族には食料や金を奪われて困っており、討伐に協力してくれることとなったので、村でヒ族を待ち伏せにして、最終的に数十人のヒ族を捕まえることに成功した。

当時の司法制度などは知らないが、とにかく、捕まえたヒ族達は処刑することに決まった。
その処刑方法だが、目隠しして、一列に立たせたうえで、列の先頭の奴を銃で撃つ。銃弾は貫通して、数人を貫いたところで止まり、撃たれた奴は倒れる。
そして無事な奴を先頭にまた同じように撃つ。そうやって次々と、全員死ぬまで撃ったらしい。
これは、ヒ族などに大事な銃弾を何発も使うのがもったいないということで、処刑の時などはよく使った方法らしい。
ポイントは、人と人を密着させないこと。密着すれば、それだけ貫通力が弱まり、より多くの弾を必要とするので、適度な間隔を空ける必要があるそうだ。
ちなみに狙いは胸で、一撃で死ねなければ、かなり長い間苦しむことになるらしい。
数年前、祖父が亡くなって遺品を整理していたとき、黒ずんだ薬キョウが出てきて、この話思い出した。
怖くなって棄てたけど、供養したほうが良かったのかなぁ?
薬キョウ発見した時のことすごい鮮明に覚えてるので書いたが、オカルトじゃなくてすまん。

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