首刈り峠

354 :本当にあった怖い名無し:2012/03/28(水) 02:30:34.07 ID:xX8aJO/p0
この板の住人にとってはこんな話ありふれてて怖くもなんとも無いだろうけど
ふと思いだしたので書いてみる
3年くらい前
田舎の大学生だった俺は移動は常に原付だったんだけど
バイト先と当時住んでた学校の寮との間には街灯も殆ど無く夜は完全に真っ暗闇になるけっこう怖い坂というか山道がある
で、とある日のこと
バイトが終わって同僚の仲がいい子とメシ食って、そいつと別れて帰る道の途中のことだ
時間は午前二時位だったと思う
いつものように件の坂道を登っていたらだんだんと原付のライトの付きが悪くなってきた
最初はチカチカと点滅するように不規則になって、その内にゆっくりライトの光が弱くなって、ついには完全に消えてしまった
幸い月が出ていた晩であったためなんとか道は見えないこともない
霊感とかは一切ないんだけどホラー映画とかはかなり苦手で人一倍怖がりの俺はとにかく早く帰りたくて仕方がなかった
そう思っていた矢先、今度はエンジンがおかしい キュルルル…プスンと音を立てて完全に止まってしまった
寒気と恐怖を覚えた俺はバイクから飛び降りて両手でハンドルを持ち必死に坂を押して走っていった
その間常に右手はエンジンをかけようとひねり続けてた
なんだか背中に気配を感じたがそれどころではなかった
で、そうこうしている内に山道も終わりに差し掛かり、寮が見えてきた(その坂道を下ったすぐそこに寮はある)
すると寮の部屋の光が見えてきた途端急にエンジンがかかり、ライトもばっちりついた
右手をめいっぱい捻ってその日は急いで帰って寝た
次の日原付をバイク屋に持っていったが全く何も問題はないという
だいぶ後に友達にこの話しした所、その山道は首刈り峠と言うそうで
詳しい所はわからないが昔囚人の首を刎ねる場所だったとか何とか

ちなみにエンジンが止まった時って急にエンジンが切れた感じじゃなくて
なんだか急に原付自体が重くなった感じだった
やたら重い荷物を引っ張ってるみたいな感じでエンジンは動いてて右手も捻ってるのにヨロヨロとしか進まない感じ
んでついには止まったって感じかな

356 :本当にあった怖い名無し:2012/03/28(水) 02:36:09.91 ID:xX8aJO/p0
書きこんでて気づいたが「感じ」って使いすぎた
後付で急いで書いたから推敲してなかったすまん

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