この先は行かないほうがいい

466 :本当にあった怖い名無し:2008/01/14(月) 22:43:01 ID:1lGWHbHU0

自分の体験を、このスレに絶対書き込もうと思って下山して無事一昨日の夕方帰って来たんだけど
体験したことに現実味がなさ過ぎて、どう書いたものか考えてた


登山好きの俺と高校からの同級生の二人で一緒に某山に登ってきたんだ。

金曜の夜から出発して、現地を登り始めた出発の朝は曇りで、
登り始めて3時間くらいたったころ、1メートルも見えないほどの吹雪に見舞われた。
普通なら「今回はちょっときついから戻るか」って事になるんだけど
今回はそいつが来年度から転勤ってことで、今回を逃すと当分お預けになるからって
強行軍したわけ。

5時間もたつと風もかなり緩やかになってきた代わりに、道を失ってた。
これはやばいな。って、でも、それほど道から離れてる感じではなかったので
周りを頼りに進んでったんだ。豪快に遭難するほどの山でもなかったからな。それほど焦っても無かった。

ちょっとすると、前方から人が歩いてきた。普通の登山の格好。
俺達は相手が気づいたときを見計らってお辞儀して、通り過ぎようとした。
(迷ってたから道を確認したりするんだろうけど、なんとなく、素通りしようとしちゃった)

で、そのまま過ぎ去ろうとしたらおじさんのはっきりした声で「この先は行かないほうがいい」って言われた。
は?何で?とクエスチョンマークが頭に浮かんで、俺と友達二人で顔を見合わせて
何かあったのかなあー。なんて思った矢先「あ、道を!」確認しなきゃ。
と振り返ったらまっしろな雪世界。足跡は俺らのだけ。

本当に不思議な事が起こると、なんとなくその現象を納得しちゃうんだよな。
よし、戻ろうか、って事で戻った。そのあと、飯屋で何者だったんだろう談義で盛り上がったと。

俺らの考察ね。

現地の人。可能性高いけど、俺らの進んだ溝はかなりはっきり残ってたのにおじさんの足跡はまったく無かった。
(過ぎ去った場所あたりにも)この時点で人説はちょっと説明つかない。

神様。でも、普通の冬登山の格好してたし。顔は見えないから分からないけど。あまりにナウすぎるw

遭難した霊。ありえる。でも、そうしたら、引き込もうとするんじゃない?
それと、ここ数年、あの山で登山客が遭難死した話は聞いてない。

狸か狐にばかされた。テラありえるw
狸に助けられたって孫の代まで語っちゃうよw

いったい、誰が、何のために、俺らを先に進ませないようにしたのか。

今考えるとゾクゾクしてくる。

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