バイク乗り

366 :1/2:2008/01/08(火) 14:29:44 ID:4ScNptnC0
2chのどっかで見た話なんだけど
バイク乗りの爺さんが若い頃に山中に入り
妖怪に遭遇したって話は怖かったな。
どの板の書き込みだったかは忘れたんだが
かなりインパクト強い話だったんで書いておく。


爺さんが若い頃なんで何十年も前の話。
実家が金持ちなため、当時としては珍しかったバイクを買って貰い
喜んで乗り回してたある日のこと。
その日はバイクで遠出して山に入り一晩野宿して帰るつもりでいた。
山中で辺りは薄暗くなり、爺さんは焚き火に当たりながら
買ってきた晩飯を食べていた。
すると急に辺りが生臭くなり、木立の間から突然“妙なもの”が現れた。
人間の胴ほどの幅で細長く、高さは2mもあり、
どうやら天辺に口があるらしい。
ふいに“それ”が爺さんに語りかけた。

「すりゃあぬしんまけ?(それはお前の馬か?)」

どうやらバイクのことらしい。
「そうだ」と答えると「ええのう、ええのう」と言う。
どうやら“それ”はバイクに興味を持っているらしい。
「飼い葉は食うか」と聞かれ、
「飼い葉は食わないが山ほどガソリンを食う」と答えると
“それ”は途端に残念そうな気配を見せた。
ふと、爺さんはあることに気づいた。
(この生臭い匂いは奴が喋る度にキツくなっている。
これは肉を食うものなのだ)と。
事実に気付いてゾッとし、とっさに
晩飯と一緒に食うつもりで買って来た菓子類が詰まった袋を
“それ”に向かって放ると、“それ”は満足そうに去って行ったそうだ。

後日爺さんは周囲にこのことを話したが、誰も信じてくれなかった。
ただ、爺さんの爺さんだけは
「とっさに菓子袋を放ったのは正解だった。
そうしなければお前は山の怪に食われていただろう。」
と信じてくれたそうだ。


この話の書き込み知ってる人居ないかな…
出来るだけ思い出しながら書いたけど
元の書き込みの方が迫ってくる静かな怖さがあったんだけど。

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