キャッチボール

334 :本当にあった怖い名無し:2008/01/06(日) 20:55:23 ID:qCV/OI+W0
小学校の時の話

当時私は地元の女子ソフトボールクラブに所属していた
4年生から6年生だけであわせて14人という少ない人数ではあったけれど
地元の大会で優勝して全国大会へ出たり、それなりに強かった

その日は練習試合でバスを借り切って相手グランドへ行き、いつものようにキャッチボールを終え
いつものように保護者のもってきてくれたおにぎりをみんなで分け合った
そしてその時、一つ余ることに気付いた
「誰か食べてない人いない?」
不思議に思って人数を数えると…13人
「あれ?誰が足りないの?」とこのときになって大騒ぎ
足りなかったのはYちゃんという女の子だった
そして、彼女は私のキャッチボールのペアの相手だった(相手が決まっていた)
しかし、私はグランドについてすぐにちゃんとキャッチボールをした
その時、誰も余っていなかった
それはみんなも知っている
(余った場合は別のペアに混ぜてもらって三人でするので)
じゃあ私は誰とキャッチボールをしていたんだ?と改めて聞かれると…答えられなかった
私以外の皆も同じだった

Yちゃんはその日たまたま寝坊して、急いで集合場所へ行ったけれど既に時間を大幅に過ぎていてバスも出発した後だったらしい
今のように携帯電話もない時代でそのままあきらめて帰った後に判った

あの日、私は誰とキャッチボールをしたんだろう…?
未だに不思議でしょうがない

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