知り尽くしている存在

400 :本当にあった怖い名無し:2012/11/07(水) 14:43:52.00 ID:JPwoDZog0
自分の事を足から頭のてっぺんまで知り尽くしてる
存在に出会ったらどう行動するだろう?
未来の自分にあった!なんていう不思議体験は
ここでも出てると思うが。異性の姿で出てこられると
未来の自分ではないだろう。

自分はその体験があって怖い思いをした。
本当に何から何まで全部 言い当てた。
家族も知らん 自分の口癖とかも。

自分の事を何から何まで全部 知り尽くしている
全く知らない他人に出会ったらどう行動するだろう?

サトリは心を読む奴だから違うだろう。
会うと本当に怖い。今は実家にいるから出会ってないけど。
専門学校時代に体験したんだ。
都会だけかと思ったら京都にまででてきたのには腰を抜かしたけど。

「比叡山は心霊スポットじゃないですよ~」
聞きなれた声 顔をあげるとあの女性・・・・。
心霊スポット巡りが好きだったんだよ 当時は。

最初の出会いは専門学校に入学して最初の夏か。
前述したとおりスポット巡りが好きだった俺は
八王子城跡というスポットへ肝試しに行ったんだ。
夜に高尾駅まで行き外に出た所ですみませんと声をかけられた。
見ると自分と年が変わらない女性がたっていた。

「あなた、心霊スポットへ行こうとしてますよね?
止めた方がいいですよ?怖い思いをしちゃいますよ?」
と言って来たのではぁ・・・どちら様ですか?と聞いた。
そうしたら同じ学校の人だと言ってきたんだが今思えば
この時間帯に同じ学校の人がなぜいるんだと言う話。
時間帯も時間帯だし女性だし。

そんで女性は去って行ったんだが忠告は無視して
八王子城跡へ向かった。で、怖い思いをした。
霊的じゃなくリアルの方で。不良軍団が来てやがったんだ。
俺は上の方から行ったんだけど奴等は慰霊碑がある所に
いてね。懐中電灯で照らされて誰だあいつ行ってみようぜ
と言われガサガサ音がしたからチキンな俺は逃げ出したんだ。

走って高尾駅まで戻ってきたら
「ほら、怖い思いをしたじゃないですか。ちゃんと
忠告は聞くものですよ」とあの女性がいた。
はぁすみませんと言って別れ次の日、学校へ
行ってみてお約束の通りクラスメイトにはその女性はいなかった。

それからというものたびたび出会う事になった。

電車にのって吊革につかまってると隣に来たり
(知り尽くしているのなら自分から話しかけれない人見知りの
チキン体質だと知っているから隣に来るという大胆行動が
できたんだろう。実際、話しかけれなかったし)
街を歩いていて視線を感じたからふと見たら彼女が
人ごみの中からこちらを見ていたり・・・。
自分が何か行動を起こそうとしてると声をかけてきた。

パチンコに行こうとすると
「パチンコに行こうとしてますかぁ?
止めた方がいいですよ~ スッちゃいますよぉ」
驚いて顔をあげると彼女が電車から降りて行く所だったり
(実際、スッて大損した)
スクラッチを買おうとすると
「削る宝くじを買おうとしてますかぁ?200円しか当たりませんよぉ」
と言ってきたり (確かに5等しか当たらず大損した)

スポットへ行こうとすると行くスポット名までピタリと当てて
忠告してきた。
「平将門さんの首塚ですかぁ?死者の冒涜はいけませんよ
行くのならあなたが死んだ後 あなたが冒涜されても
良いという事ですよねぇ 私、同じ事しちゃいますよぉ」

あんまり話しかけられるから流石になれて話しかけるようになってきた。

話しかけれるね。 間違えた。
「あなたは一体 誰なんですか?学校にもいませんでしたよね?」
そう言うとにっこりして「私はあなたの事を知ってる人ですよ。
全部 知ってますよ。
足の先から頭のてっぺんまで・・・・ねぇタケちゃん?」

ニックネームを当てられてまずビビッた。
こいつストーカーか?と思って色々 質問して見た。

「私の事を知っているのならクイズを出します。
答えて見てください」
私の出身地はどこ?
県の市 正解。
私の家の家族構成や家族の名前は?
見事に正解。

私の好きだったアイドルグループの名前は?
モーニング娘ですよね?
3倍撮りで録画したテープが50本以上ありますよね?

正解、モーニング娘のファンだった。
色んな質問をぶつけたがことごとく全部、言い当てられて最後に
知人はおろか家族にさえ知られていない自分だけの口癖を
問題として出してみた。
誰も知らない私の口癖を言ってみてください。

う~んと考え込んで突然 大声で「○ょ○○ー!」と叫んだ。
正解 すごく怖くなったので「もういいです」と走って逃げた。

後ろから「アハハハハハ!○ょ○○!○ょ○○ー!○ょ○○!○ょ○○ー!」
と響いて来た。今も笑い声は忘れられない。
で専門学校卒業までの間 姿を見るたびに逃げた。
電車へ乗る時もキョロキョロチェックした。
そんで学校卒業して1年たって夏に京都の比叡山へ行ったわけだ。
スポット巡りで。 彼女の事は忘れかけていた。

で駅のホームで座って電車を待っていたらふいに
いわれたんだ 聞きなれた声であのセリフを。
ちょうど電車が来てたんで逃げてすぐに乗り込んで
助かったけど・・・。 それからもう新宿とか行く時は警戒してしまう。
あの女性は何だったんだろうか?

長いお話に付き合って下さってありがとうございました。

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