おばあちゃん

527 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/02/11(火) 03:54
これはタクシードライバーをしていた先輩に聞いた話です。

ある梅雨の日の晩、白髪でびしょぬれのおばあちゃんが手を挙げて立っているのをみつけました。
気味が悪いしシートが濡れるので乗せたくなかったのですがさすがに乗車拒否はできません。
しぶしぶおばあちゃんを乗せて出発しました。
しばらくしておばあちゃんがあまりにも静かなので、ミラー越しにちらっと覗いてみると、
おばあちゃんの姿はありませんでした。
おかしいと思ったのですが、後ろを見る勇気がなく走っていると、「そこ曲がって下さいな。
」とおばあちゃんの声が聞こえました。
後ろを振り向くと、おばあちゃんがにっこりと笑って座っていました。
疲れているのかなぁと思い、早く送り届けて帰ろうと思い、すこし急ぎました。
しかしミラーをのぞくと、またおばあちゃんの姿が消えていました。
コレはおかしいと思って慌てて振り向くと、おばあちゃんが椅子のカゲにかくれていましたとさ。

真面目に読んでくださった方申し訳ないです。

前の話へ

次の話へ