不寝番
919 名前:陸自(現職) ◆7bKeljT8EE [sage] 投稿日:03/02/17(月) 22:02
先輩から聞いた話です。
昔、不寝番という夜間の見回りがありました。
建物内にある倉庫などを防犯・防火の点検のために交代で巡回するのです。
その時も、いつものように巡回していたそうです。
決められた順路をまわり、最後の建物になりました。
一階から順にまわっていき、最後に外側の非常階段から3階に入ったそうです。
扉を開けると30メートルほど向こうの中央階段の前に、男が一人立っていました。
「おい、こんな夜中に何しているんだ?」と、声をかけるとその男は、ニヤ~ッ、と
笑ったまま鏡の中に入ってしまいました。
すぐさま鏡の前に駆け寄ったのですが、当然、誰もいなかったそうです。
昔、その建物の3階から転落して、頭を強く打って亡くなった隊員がいたそうです。
今でも、その時に割れてしまって交換したブロック・タイルだけが、周りのものと
色が違っていて不気味です。彼かもしれません。