大雪の日

682 名前:00001[] 投稿日:03/02/23(日) 15:37
秋田県秋田市に住んでました 10歳くらいの頃
大雪の日… 
姉と二人で遊んでいました
凍結したアスファルトの上を走って、突然止まって、滑っていく
という遊びです 
滑ったまま止まらなくて車道まで出てしまいました 
大型車に跳ねられました 
血が一杯でました 命に別状はなかったのですが 意識は朦朧として

救急者が来ました 車の右側ではねられたか 左側ではねられたか
というような質問を白衣ヘルメットの救急隊員にされました 
また意識寸断
意識が戻ったとき、救急車は止まっていました 
後ろのドアは開いていました 風が吹き込んできました
森のような場所が見えました すごく静かな場所でした
雉が飛んでいました
2人くらいいた救急隊員の人の気配がどこにもありません
何故か首が動かなくなりました 天井しか見ることができなくなりました
「あ…あの…あのう…」
呼びかけてみましたが誰も応答してくれません 

起き上がってみました 怪我はたいしたことありませんでした
救急車から降りて」外を見てみたらそこは静かな森で犬が走っていました
振り返ると救急車がありません 見渡す限りの銀世界で、道がありませんでした

走り回っていた犬が近くにやってきました
「君は死んだのだぎゃぁ」
犬は名古屋弁でした
「僕はまだ死にたくないよ」
そのとき、一緒に遊んでいたお姉ちゃんの呼ぶ声が聞こえました
「××ー、起きるみゃー!」
え、お姉ちゃんまで名古屋弁!?
強いショックを受けて気が遠くなると、意識を失いました

気がつくと、こたつで寝ていました

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